JR勝田駅東口正面、本格的なアイリッシュパブの「ドヨーズ(DOYLE’S)」ご紹介します。改札からでも1分かからない場所にあり、列車の待ち時間にギネスで一杯楽しめます。茨城を代表するクラフトビール、常陸野ネストの樽生もあります。
こんな場所にアイリッシュパブが!?と最初、驚きました。
ここは茨城県ひたちなか市、JR勝田駅前。県庁所在地・水戸市のお隣です。常磐線は勝田駅止まりの列車が多いことや、那珂湊、ひたち海浜公園へ向かう路線の乗換駅なので、名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。駅の西側は日立グループの広大な事業所が広がっています。
そんな勝田駅の真ん前にある「ドヨーズ」。アイルランドのシンボル「シャムロック」が描かれていて、ここだけはダブリンの雰囲気です。
駅前で15年のアイリッシュパブ
店内も本格的です。丁寧に作り込まれたアイリッシュパブのダークウッドの雰囲気に、心がじんわりと安らいでいきます。
本場のパブと同じように、キャッシュオンで飲めるようなカウンターコーナーと、ハイチェアの丸テーブル、ベンチシート席など、スタイルも様々。その日の気分にあわせて選びたいですね。
お店は今年で創業15年目。都心のアイリッシュパブは飲食チェーンが仕掛けるものが多いですが、こちらは地域に根づいた家族経営の店。初代と二代目の板垣 光紀さんが中心となって切り盛りされています。息子さんは震災をきっかけに店を手伝うようになったそうです。
常陸野ネストの樽詰めが飲める
板垣 光紀さんに、地元の銘柄・常陸野ネストビールの樽詰を注いでもらいました。※取材はコロナ禍以前
ネストヴァイツェン(350ml 700円・以下税別表記)。
常陸野ネストビールをつくる木内酒造は勝田から車でわずかな距離です。クラフトビールはやはり生産地で飲むとより美味しく感じるもの、ここで飲む一杯も格別です。
それでは乾杯。
ドラフトビールは、キリン系では取手うまれのビール「キリンハートランド」とハイネケン。アイリッシュパブの主役、ギネスやキルケニー(ともに1パイント950円)のほか、アサヒ系のピルスナーウルケルも選べます。
ボトルビールも豊富なラインナップです。サンフランシスコを代表するクラフトビール「アンカースチーム」(1,000円)が筆者のおすすめ。
ウイスキーなどの各種ハードリカー、和酒もよく揃えられています。
パブですから列車を待つ間に一杯だけ、なんて利用もできます。ですが、せっかくならばファンが多いギネス風フィッシュ・アンド・チップス(Sサイズ680円)を頼みたいところ。
時間がなければ自家製ピクルスなども。
フィッシュアンドチップスとギネス
ハイチェアのカウンターで、ざっくばらんにギネスを飲みながら、のんびり過ごすこのひとときが心地いい。ドラフトギネスで、Slainte/スランチェ(アイルランドの乾杯の言葉)。
ギネスビールを使用して揚げるポクポクの厚切り鱈。これがなかなか本格的でいい味です。ギネスとフィッシュ・アンド・チップスで、気分はすっかりアイルランドのダブリン。
そうそう列車を待っているのでした。特急ひたち号の発車時刻まで、もう少しゆったりさせていただきたいと思います。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | ドヨーズ(DOYLE’S) |
住所 | 茨城県ひたちなか市勝田中央3-14 |
営業時間 | 営業時間 月~木 17:00~翌0:00 金 17:00~02:00 土 16:00~02:00 日 16:00~23:00 日曜営業 定休日 年末年始 |
開業年 | 2006年 |