成増駅から徒歩10分。練馬区の北端・旭町の住宅街に、2020年12月6日、「やきとん泰希」(たいき)がオープンしました。
店を開いた二人は、もともと池袋などに店を構える人気もつ焼き店で働いていた方。ご本人たちも飲み屋が好きで普段から飲み歩かれていたそうです。
店を構えた場所は、かつて人気の老舗もつやき店があった場所。以前の店舗でも飲んだことがあるそうですが、きっかけは「偶然」と「一目惚れ」の組み合わせからだと話します。話題だった店のテナントを受け継ぐに当たり、プレッシャーもあったとか。
早い時間から飲みに集まる近隣の常連さんの姿で賑わう名店になりました。
広くなった店内
外観は、白地に黒文字の力強いファサードに生まれ変わりました。
厨房などの一部にかつての店舗の面影が残りますが、より広くなった店内。小上がりはなく、すべてP箱を利用した椅子席になりました。
お二人の前職は樽生ビールにこだわっていたお店。生ビールの提供品質に期待大。
グラスや回路洗浄、ガス圧、冷え具合ともにばっちり、星の肩に泡の境目がくる、美味しい一杯が登場です。家飲みが増えた今だかこそ、外では上質な樽生を楽しみたいです。
それでは乾杯!
日替わりの黒板メニューが楽しみ
樽生はサッポロ黒ラベル(480円・以下税別)。瓶では赤星ことサッポロラガーとアサヒスーパードライ(500円)から選べます。ホッピーはセットで380円と結構お手頃価格。ベースは宝焼酎です。
お通しなし(※席料100円)。串は1本80円からとリーズナブル。
黒板メニューでは魚介も加わり、この日はブリ刺し、しらうお刺しなどが登場。
鶏たたき柚子胡椒(380円)。串の前に軽く摘むもの…と品書きを眺めて、最も気になった一品。表面はまだ温かくてほんのり香ばしい、中はもち・ぷりっとした食感。ビールを誘う味です。
こだわりは鮮度のよいレバー
串は毎日店で時間をかけて串打ちしたもの。炭火でじっくりと焼き上げていきます。
レバー(80円)。品書きの筆頭がレバーということからも想いを感じます。中は熱が通っていてもぷりっとジューシー。平均よりも甘めのタレとの相性も抜群で、1本とは言わずリピートしたいくらいです。
かしら(100円)。焼けた順に1本ずつ持ってきてくれるのは驚き。玉ねぎがほどよくかしらの脂を吸っています。
丁寧な下処理がされ、ほどよくぱりっとしたシロ(100円)。やわらかく、よく揉まれ脂をおとしたタイプです。クサミはなく鮮度の良さを感じます。
肉巻き串の定番、トマト肉巻き(180円)。「炭火」と「トマトの酸味」と「豚の旨味」。3つ揃うとなんでこんなに美味しくなるのでしょう。
スタッフの方のイチオシ、タコさんウインナー串(180円)。ウインナー串ではなく、「タコ」であることが大切(笑)
注文が入ってから丁寧に包丁をいれてつくってくれました。懐かしいなぁ、この味わい。酒場の串は密がイイ!
抹茶入り玄米茶ハイ。ティーバッグの玄米茶をよく混ぜながらいただきます。2杯目はホッピーの「ナカ」感覚で、甲類水割りを注げば、二度美味しい。
お昼から地元の人々で賑わう
元気なお二人と、明るいお手伝いの若いスタッフの3人で切り盛りしている、楽しい酒場「泰希」。すでに常連さんも多くいらっしゃいます。
飲みに行くのに、10分の徒歩なんて近い近い。散策がてら、成増駅・地下鉄成増駅から飲みに行ってみませんか。
ごちそうさま。
近くの老舗食堂
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | やきとん泰希 |
住所 | 東京都練馬区旭町3丁目11-22 |
営業時間 | 営業時間 [月~金] 15:00~22:30 [土・日・祝] 13:00~22:30 日曜営業 定休日 不定休 |
開業年 | 2020年 |