清水『どんぶり君』漁港で朝ビール。働く人の食堂で暮らしの息吹を感じる。

清水『どんぶり君』漁港で朝ビール。働く人の食堂で暮らしの息吹を感じる。

2021年1月10日

「清水港」は静岡県有数の海運拠点であり、同時にマグロに代表される豊富な水揚げを誇る漁港でもあります。

漁港には観光市場が併設されており、休日は多くの観光客で賑わいます。名物のマグロをはじめ、アオリイカやカサゴ、タチウオといった魚介類をふんだんに使った海鮮丼が名物です。

ですが、Syupoではそんな海鮮丼を出す観光食堂ではなく、漁港事務所に隣接した働く人のための食堂「どんぶり君」をご紹介します。

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アクセスの良い漁港で朝酒を

JR清水駅は港に隣接する立地であり、駅からのアクセスは抜群。遠洋漁船が停泊する護岸を、朝酒を求めて散策します。

振り向けば、そこに富士。さすが静岡県、海と富士山のツーショットはいつでも美しいものです。

家庭向けだけでなく、地元の飲食店も買いに来る「河岸の市」。中には多くの飲食店が入っていますが、目指すお店はさらに先。

観光向けより漁港関係者向けを

他のお店が駐車場側に入り口を構えているなか、「どんぶり君」だけは岸壁側が正面入口です。開業は1989年。特長的などんぶり君の名前とは裏腹に、丼ぶりは看板料理にあらず。主に地魚をつかったフライや煮魚、焼き魚を扱っています。

海まで3mといった場所。海の家とまでは言わないものの、漁師の職域食堂といった雰囲気。事実、漁港関係者が主なお客さんです。

小上がりには、地元プロサッカーチームのポスターや選手の色紙が飾られています。

朝6時30分からやっている食堂。朝ビールスポットです。樽生は扱いはなく、瓶でキリンのクラシックラガーをおいています。朝から飲む人がいるのかって?それが、私以外にも仕事終わりのお父さんたちが静かに大瓶を傾けているんです。

では乾杯。

揚げ魚、煮魚がずらっと

品書きは厨房に向いたカウンターに掲げられた半紙にあります。数少ない丼ぶりの二色丼、トッピングは中落ちのネギトロ釜揚げしらすです。揚げ物豊富、カレーハンバーグがあるのは、実に漁港の食堂らしいですね。

注文した料理は、ほうぼうの唐揚げ定食(800円)。

新鮮なホウボウをさっと唐揚げにして

幼魚とはいえ、すべてがほうぼう。トゲの多い魚、仕込みは大変そうです。

かなり贅沢で、しかも食べごたえは十分すぎる内容です。”元気な漁師のおかあちゃん”といった感じのベテランスタッフの方が、次々入る注文をあっという間に仕上げていきます。

それにしてもこのほうぼうが美味しい。揚げ具合も絶妙で、ふんわりと仕上がり噛むほどに魚の旨味があふれるジューシーな逸品です。

ごはんつき、冷奴やお新香、地元のみかんもついて800円は、さすが漁師の食堂です。

観光客が行き交う駐車場側にも入り口はありますが、ご覧の通り、完全に社食的な雰囲気。

水揚げ次第ですが、バチマグロの刺身なども登場する「どんぶり君」。市場らしい朝酒を楽しみたいときに、選択肢のひとつとされてみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名清水漁港 魚河岸食堂どんぶり君
住所静岡県静岡市清水区島崎町149
営業時間営業時間
6:30~13:30
定休日
日曜日・祝日
開業年1989年