錦糸町『菜来軒』奄美群島出身の女将が営む、餃子が美味しい町中華

錦糸町『菜来軒』奄美群島出身の女将が営む、餃子が美味しい町中華

2021年1月7日

1981年創業、墨田区石原の「菜来軒」は、お酒好きにも嬉しい大衆中華。

最寄りの鉄道駅はJR錦糸町駅ですが、お店は駅から徒歩15分はかかる蔵前橋通り沿いの離れた立地。都営バスでのアクセスが便利です。新橋ととうきょうスカイツリー駅を結ぶ都営バス[業10]系統を利用すると、銀座からでもバス1本。東京湾岸エリアを走る同系統に乗車すれば、ちょっとしたはとバス気分です。

スポンサーリンク

テレビでも紹介されますます人気店に

今は少なくなったレトロな袖看板と赤い暖簾に誘われます。今日は、一番人気の餃子をつまみに大瓶のアサヒスーパードライで一献といきたいところ。

入ると奥に長い店で、女将さんが腕を振るう厨房に向いた一直線のカウンター。奥には小上がりもあります。巨大な伊勢海老や亀の剥製は、女将さんの生まれ故郷、鹿児島県・奄美の品。

もうすぐ80歳という女将さんは元気いっぱい。女将さんの明るいキャラクターが常連さんを引き寄せているのだと思います。

ビールは墨田区に本社を構えるアサヒビールのスーパードライ。樽生(400円)もあります。今日は大瓶気分(600円)。トクトクと注いだら、それでは乾杯!

お酒メニューが充実している”飲める中華”

飲み物の品書き

酎ハイの選択肢が多い中華は、飲める中華。人気の抹茶ハイ、健康を考えたい人には「ルイボスティー」。

料理の品書き

ラーメンが450円とたいへん大変リーズナブル。名物は、まるでちらし寿司のような具だくさんな五目炒飯(750円)や、こだわりの自家製チャーシューをつかったメンマチャーシュー(900円)。雲白肉片のような前菜から八宝菜まで、一品料理は一人で切り盛りする店とは思えないほどの充実ぶりです。

名物は大ぶり餃子6コ入

そして、一番人気はやっぱり焼餃子。製麺所に指定してつくられた専用の餃子の皮は大ぶりで厚め。具がたっぷり入り食べごたえたっぷりの餃子が6個で450円。

非常に細かく来られたキャベツと豚ひき肉が生み出す、旨味の強い肉汁がじゅわっと口の中に広がります。「最初はなにもつけずに食べてみて」というのが女将さんの食べ方提案。そのままで十分に美味しく、カラクチのビールと相性が抜群に良いです。

酢胡椒で食べたり、最後に醤油をいれたりと味を変えていただきます。

抹茶ハイ(400円)はアルコールたっぷり、濁りもしっかり。となりあった、外国から仕事で日本に来ているという方と、リスク控えめ、離れ気味の小さな声で菜来軒の魅力を語り合いました。いまは国に帰れないけれど、菜来軒の女将さんは日本のお母さんのような存在なのだと話します。

濃厚でボリュームたっぷりホイコーロー

本日の目玉、食べたかったのは「回鍋肉」(900円)。濃厚味噌とたっぷり油で豪快に強火で炒めた逸品。ボリューム満点、メインランドチャイナの回鍋肉とは違う、日本の大衆中華らしい味が大変心地いいです。

見た目通りの濃いめの味付け。もりもり食べたい肉厚の豚肉とキャベツ、ぐーっと力強い味わいの余韻にかぶせるように、スーパードライをすっと喉へ。大衆中華って素晴らしい!

夜はノンベエさんが集います

中華や酒場でルイボスティー割りとはびっくり。ノンカフェインの優しい味。

ほかにも、自己申告制のセルフサービスで飲むハイボール(400円)など、ディープな飲み方が用意されていますので、気になる方はお店で要チェック。

店を手伝うお兄さんも夜になると登場し、女将さんを手伝います。どうぞ末永くご盛業でありますように。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名菜来軒
住所東京都墨田区石原4-19-4
営業時間営業時間
[月〜金]
11:30〜14:00 17:30〜22:00(L.O.21:30)
[土・日・祝]
11:30〜22:00(L.O21:30)
日曜営業
定休日
火曜日
開業年1981年