小倉『お多幸』東京お多幸から暖簾分けで55年。お昼飲みにもオススメ

小倉『お多幸』東京お多幸から暖簾分けで55年。お昼飲みにもオススメ

2020年11月4日

東京で1923年に創業し、1948年に銀座5丁目に看板を掲げた東京おでんの代表的存在「お多幸」。暖簾分けによって都心を中心に複数の「お多幸」がありますが、実は北九州市小倉にもこの老舗暖簾があります。

小倉店の開業は 1968年と古く、銀座(現在の日本橋本店)から受け継いだ醤油色が濃い出汁でつくる東京おでんを小倉の地で食べさせてくれます。

響灘に面した小倉の街ならではの白子や殻付き牡蠣のおでん、一品料理の刺身にも土地の味が並び、小倉独自の進化が楽しめるお多幸です。

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日中からおでんで飲める

酒は白鹿、ビールはサッポロ。いまどき珍しい取り扱い酒類の看板を大きく掲げた店構え。

お昼から夜まで通しで営業しています。小倉は角打ちや一部の立ち飲みを除くと、午後早い時間から飲めるお店は貴重な存在です。

店を包む昆布やかつおの優しい香り。一年を通じておでんを提供する同店、50年間継ぎ足し続けてきた出汁は、常に火がはいっています。

心地よい湿度、緊張がほぐれた心には、いつもの生ビールがしみこみます。サッポロ黒ラベル(650円・以下税別)で乾杯。

ビールの中瓶は黒ラベルとサッポロラガー、酒は白鹿(1合500円)を筆頭に八海山などいくつか冷酒を揃えています。

一度目のおでんの注文は5品から。定番の豆腐(200円)やがんもどき(200円)、はんぺん(190円)などはお多幸のおでん用の特製。数日かけてじっくり染み込ませるという玉子(150円)は王道のおでん種。ねぎま(350円)やたこ(530円)など、魚介類も豊富です。

かんぱち胡麻、鮃胡麻、さざえ酢、タイあら煮などご当地の味あり。

お昼はお得なセットニューがある

昼食時はセットメニューがあって、これがとってもお得。お刺身や天ぷら、豆腐おでんなどがついて1,000円です。ご飯を少なめにして、おつまみのようにして利用すれば昼飲みは楽しいものになります。

ビールをおかわりしたところで、サービスランチがやってきました。

お刺身はカンパチ

天ぷらは海老など、茶碗蒸し、鉄板焼もついています。旅館の食事のよう。お昼、のんびりと落ち着いた店内でちびりとビールを飲みながら過ごすのには丁度いい内容です。

琥珀色の豆腐おでん

お多幸といえば、やはりお豆腐のおでんは外せません。サービスランチの主役はお豆腐でしょう。

中までしっかりと飴色にそまったおでん。甘さと醤油のバランスがちょうどよく、見た目ほど濃い味ではありません。出汁の旨味をじっくり楽しみながら、白鹿のお燗をちびりと。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名お多幸 小倉店
住所福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-11
営業時間営業時間
11:45~22:00(L.O21:30)
日曜営業
定休日
第1、第3月曜日
開業年1968年