弘明寺「よりちゃん」 料理上手女将さんが切り盛りする日本酒酒場

今日は鎌倉街道、弘明寺から創業5年ほどになる居酒屋「よりちゃん」をご紹介します。

店構えに誘われふらっと立ち寄った一軒でした。外観同様に、店内もいい具合の昭和の居酒屋ムードで、お客さんも近隣にお住まいのお父さんやご隠居さんたちというお店。弘明寺は門前町の商店街を中心に様々な飲食店が立ち並び、飲み屋街の規模は決して大きくないものの、良いお店が揃っています。

賑やかなもつ焼き屋や角打ちも良いですが、ハシゴ酒の二軒目は、「よりちゃん」のようなほっとできるお店はいかがでしょう。女将さんとお手伝いのお姉さんたちで切り盛りするお店で、地域ではなかなかの評判店。

料理上手の女将さんがつくる煮浸しなどが用意されたカウンター。常連さんたちは女将さんとのほどよい距離感のトークを楽しみながら、お気に入りの日本酒を楽しんでいます。

テーブル席では常連のお兄さんたちがのんびりくつろぎ中です。

樽生ビールはアサヒスーパードライ。では乾杯！

サワー類は380円から。ホッピー（セット540円）は白、黒、そして赤ホッピーこと、プレミアムな55ホッピーも置いています。また、日本酒の品揃えが充実しています。

品書きにある定番酒に加え、黒板メニューでも売り切りごめんの銘柄を豊富に揃えています。この日は秋田の阿櫻、海老名のいづみ橋、山形・東根市の山法師など、こだわりを感じる顔ぶれ。女将さんの好みとのこと。

3種類選べて飲み比べのセットが1,000円で、多くのお客さんが頼む人気のセットです。

海鮮系を得意とするお店。真カレイの煮付け（500円）からはじまる品書き。てづくりさつま揚げという言葉に誘われます。

大皿料理からお通し。今日は牛肉とごぼうのしぐれ煮。

冷やしトマト（350円）。目の前に大きく立派なトマトがあって、頼まずにはいられません。

定番のお酒は新潟県・日本海側の町、糸魚川でつくる池田屋酒造の謙信（580円）。ぬる燗につけてもらって、これをちびりと。

真カレイの煮付け（500円）。手頃な価格ながら、よいものがでてきました。あっさりとした味付けで、身はぽくぽくに仕上がっています。これにぬる燗を合わせれば、私はこれだけで、良い一日だったなーと思えるのです。

カウンターに揃う常連さんとお酒談義に花がさき、女将さんも交えて楽しい時間。店全体がワイワイしているという雰囲気ではなく、カウンターだけは一人で来たお客さん同士の交流を楽しんでいます。こういうのは個人店ならではの光景でしょう。そして、この時間が大好きです。

ほうれん草の胡麻和えと、さらにいづみ橋の純米原酒の冷酒をもらって、ゆっくりと過ぎていく時間を楽しみます。

立ち飲み店「じぃえんとるまん」を展開するさか萬の社長も行きつけというお店。のんびり過ごし、たくさん笑わせてもらって、楽しいひとときでした。

ごちそうさま。

（取材・文・撮影／塩見 なゆ）

飯酒屋 よりちゃん
045-731-6388
神奈川県横浜市南区大岡2-7-1 第2浅岡ビル 1F
16:00～23:00（日定休）
予算2,500円