ユネスコ食文化都市に認定された鶴岡市。山々に囲まれた広大な庄内平野、そして多様な海の幸を育む日本海。長い歴史と文化の中で多くの料理や食材が誕生し、現代にまで継承されてきたことなどから、日本で唯一の認定となったそうです。世界では、マカオなどが認定されています。
そんな食の国・庄内には18の酒蔵があり、近年ではワインづくりも行われるなど、食だけでなく酒も魅力的です。庄内における行政の中心地・鶴岡市には、そんな庄内の酒と肴を楽しめるクイックな角打ち風のバーがあります。
JR羽越本線の鶴岡駅は、この町の玄関口。駅前に今回ご紹介する「酒BAR 彩鶴」があります。
(新潟県・庄内エリア デスティネーションキャンペーン応援記事)
ユネスコ認定にあわせて整備された観光情報発信スペースの中にあり、駅に直結した便利な立地です。冬季の過酷な気象条件でも、ここへは靴をあまり濡らさずに行くことができます。
大山、竹の露、出羽の雪の菰樽が目印です。
特長はなんといっても、庄内のすべての蔵のお酒が一杯売りで用意されていること。燗酒も指定できるほか、地元にお住まいの日本酒の知識豊富なスタッフが、原料や酵母、そして飲み頃の温度などをカウンターで説明いただきながら飲むことができます。
駅前という立地から、新潟や酒田・秋田方面へ向かう列車までの小1時間を過ごすのにぴったり。全種類飲めるかも?と訪ねてみましたが、これだけあると一日飲み続けても味わい尽くせません。※なによりも適正飲酒を。
飲み比べは1,000円で3種類。今回は和田来特別純米、くどき上手純米大吟醸、はくろいすしゅ(白露垂珠)純米吟醸を。それぞれ個性の異なるお酒をじっくり飲み比べます。
あわせるおつまみは、エイヒレ(500円)やちょっとした漬物を。アンテナショップを兼ねているので地元の食材をしっかり揃っています。
やわらぎ水も地元のもの。
国産ワイン好きの方必見。月山ワインがかなり充実しています。村民還元ヤマソーヴィニヨン、ソレイユ ルヴァン甲州 リュールリーなど、普段味わう機会があまりなさそうな特別な銘柄も500円から1,000円以下でグラス売りを楽しめます。
鶴岡市あさひ地域の山葡萄でつくった、まさしく鶴岡の味。野性味ある味ながらしっかりとしたコクも楽しめるワインです。
丁寧な説明を聞きながらカウンターで飲みつつ鶴岡のお酒について学び味わえる「酒BAR 彩鶴」。旅の途中にふらっと立ち寄られてみてはいかがでしょう。
2019年10月1日から年末まで「日本海美食旅」をテーマにしたJRグループや地元自治体・観光協会などが開催する大型観光キャンペーン「新潟県・庄内エリア デスティネーションキャンペーン」が開催。
実りの秋に、観光企画満載の新潟・庄内を訪ねてみてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
新潟県・庄内エリア デスティネーションキャンペーン
https://niigata-kankou.or.jp/2019dc/
日本酒バー彩鶴
山形県鶴岡市末広町3-1 マリカ東館 1F FOODEVER
17:00~22:00(土日祝は12:00~・日は21:00まで・不定休)
予算2,000円