月島「げんき」 下町風情とあっさり牛もつを肴に乾杯しよう!

月島「げんき」 下町風情とあっさり牛もつを肴に乾杯しよう!

「月島といえば、もんじゃ。」
だけだと思っていてはもったいない!この街は個性豊かで地元の人々に愛される酒場が数多あります。

たとえば、ここ「げんき」も、地元に愛された一軒です。

細い路地に植木鉢。これぞ下町の路地という雰囲気が残る月島で、自宅を改装し1996年から営業をはじめた小さな牛串煮込みのお店です。

観光客が行き交う西仲通り・通称もんじゃストリートとメインストリートである清澄通り。両通りの喧騒が嘘のように、ここには下町らしい地に足の着いたムードが漂います。

営業時間は15時30分から18時30分の、たったの3時間。それでも、早い時間に月島で飲める人、イコール地元の人がほとんどの店先は常に賑わっています。

 

看板料理の牛もつ煮は150円。もつ、フワ、ナンコツの3種類です。加えて同じ鍋で煮込み旨味を吸った豆腐、玉子、コンニャクが100円で用意されています・メローレタス焼きや丸にんにく、サバ特大焼きなどのサイドメニューも楽しい顔ぶれが揃います。

ですが、お酒はなんと基本は2種類のみ。ワンカップ(300円)と角ハイボール(400円)から選べます。

 

それでは、メロー炒めと、もつ、ナンコツ、豆腐をもらって、角ハイボールで乾杯!

 

しっかり濃い目の角ハイ。炭酸はペットボトルから注ぎますが、この開放的な空間で飲むのだから、それはもう格別です。

 

和牛のもつを使った煮込みたち。見た目とは裏腹に、非常にあっさりしていて、クセやアブラの余韻に嫌味はゼロ。一人でも全種類ペロリと食べてしまうので、はじめての方は「バージョン」と呼ぶ一通り盛り合わせ(680円)をもらいましょう。

甘さ控えめ、塩分も控えめ。それでも旨味が濃厚で、猛烈にお酒を誘う味なんです。

 

お酒は原則2種類しかありませんが、実はここ、お酒の持ち込みがOKです。一人2本まで、瓶はNGで、缶ビールや酎ハイをどうぞ。近くにコンビニや酒販店がありますから、いろいろ飲みたい方はお忘れなく。

ということで、キリンラガーで改めて乾杯!

 

お隣の方との距離も近く、一期一会の会話もまた楽しいです。女将さんと常連さんたちのご近所話もまたお酒の肴です。

スペースは広くないので、一人・二人で飲みに行くことをおすすめします。東京湾から吹くそよ風にかすかな潮の香りを感じながら、楽しいお昼酒タイムをお楽しみください。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

げんき
03-3531-5900
東京都中央区月島3-8-6
15:30~18:30(日祝定休)
予算1,000円