関内「みんなのいばしょ!」 じぃえんとるまん御用達、センベロ串揚げ処。

関内「みんなのいばしょ!」 じぃえんとるまん御用達、センベロ串揚げ処。

2019年3月9日

飲食店で働く人も、仕事が終わったら飲みに行きたくなる。だって人間だもの。ということで、今回ご紹介する「みんなのいばしょ!」は、この界隈の飲食店など遅い時間に働く人たちのアジトです。オープンは2012年。

営業開始は平日16時30分からと決まっていますが、閉店時間は24時以降でその日の様子次第。深夜に飲みに行けるありがたいお店です。

場所は関内伊勢佐木町。伊勢佐木モールから一本脇の細い道にあり、まさに知る人ぞ知るという雰囲気。今日は京急日ノ出町駅から向かいましたが、地下鉄伊勢佐木長者町、JR関内駅からも少し距離があります。駅前ではないからこそのディープな伊勢佐木飲みです。

ご主人お一人で切り盛りされているコンパクトな串揚げ屋。全席立ち飲みです。飲み物はビールが樽生キリンラガー(400円)、ホッピーもおいています。酎ハイ類は300円からで、看板の「いばしょ!サワー」(370円)がイチオシとのこと。

串かつにはハイボール。そんな気分になることが多く、この日も富士山麓ハイボール(370円)で乾杯!

串揚げは、1本100円から。横浜産ブランドのはまぽーくを使用しているという串かつは、ぜひ食べておきたいところ。ソースだけでなくも塩や醤油が推奨されている串も試してみましょう。

定番メニューに加え、ホワイトボードには立ち飲みで軽くつまむのに丁度いい小鉢がずらり揃っています。えびせんスナックやチーズなどは角打ちっぽさがありますね。

ささっと軽めにパン粉をつけて、使い込んだ中華鍋で揚げていきます。仕上がりはキレイなきつね色。油切れがとてもよくサクサクです。

ソースはもちろん自家製です。

串かつにはソース。どぶづけではなく、ひしゃくでかけるタイプ。味はスパイシーで、旨味しっかり。

肉厚のしいたけには、塩がおすすめとのこと。なるほど、たしかに!

はんぺんには醤油を。サクサクのころもに醤油がじゅっと染み込んでいきます。軽いので数軒はしごしたあとでも、意外なほど進みます。そして誘われる酎ハイ、ハイボール。

美味しさのポイントは、きっとこの中華鍋にあるに違いありません。

ご主人が昔、頻繁に通っていた近所の串揚げ屋台があったそう。そのお店は閉店したものの、串揚げの味が忘れられず、試行錯誤の末、現在の味にたどり着きました、とご主人。飲食店なので据え置きのフライヤーが使えますが、そこは屋台由来の中華鍋というのがこだわりです。

さて、ドリンクメニューで気になっていたいばしょ!サワーですが、それがこちら。「すもも浸け」という駄菓子をいれた酎ハイです。甘じょっぱく、不思議とクリームのような味を感じる魅惑の一杯。駄菓子屋のようなおつまみもあるので、気分はまさに駄菓子屋さん。

串揚げの「みんなのいばしょ!」を始める前は、洋食屋の厨房も経験されていたそうです。ほうれん草のソテー(300円)は、バターたっぷりで、さっと美味しく出来上がり。

野菜も食べないとね!串揚げ以外も楽しみ方いろいろの「みんなのいばしょ」。その名の通り、仕事終わりの第三の居場所にぴったりです。とってもゆるーい雰囲気に癒やされます。

こってりした個性ある立ち飲みがお好きな方は、きっとはまるはず。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

みんなのいばしょ!
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町2-79 平山ビル 1F
16:30~(土日は16:00~・閉店は25時からお客さんが帰るころ・不定休)
予算1,200円