休日の銀座の景色と言えば、メインストリートの銀座通りを全面でつかった歩行者天国です。1970年に新宿、池袋、浅草とともに始まったものだそう。パラソルや椅子を並べ、周囲に立ち並ぶ有名店の活気の中で、毎週末がお祭りのような賑わいです。
2007年からは銀座の歩行者天国をつかって「ゆかたで銀ぶら」というイベントが開催され、浴衣で訪れた人々が清涼感を楽しんでいます。
今年は8月4日(土)の前夜祭と8月5日(日)に開催されました。
この「ゆかたで銀ぶら」をよりお祭り風にした催しが「大銀座盆踊り」です。会場となるのは、銀座5丁目という一等地で140年の歴史を持つ公立校の泰明小学校です。
「大銀座」というネーミングから盆踊りも歴史がありそうに思えますが、始まったのは昨年からだそう。
銀座で飲み歩いたことがある方ならば、一度は前を通っていそうな飲食店街の中心に位置する泰明小学校。一般公開の機会はほとんどなく、こうしてグランドに入れるのはとても貴重な機会です。
中央には盆踊りのやぐらがあり、周囲を屋台が囲みます。どこの街にもありそうな、ザ・盆踊りの光景ですが、この屋台がなかなかすごいです。
縁日に欠かせないビール。なんと屋台をだしているのは「銀座ライオン×サッポロビール」です。なんという贅沢。さすがに一度注ぎではない氷冷ディスペンサーですが、ビール会社の直営ですから鮮度に間違いはありません。一緒に並ぶおつまみは枝豆でした。
黒ラベルは500円、そしてサッポロのチューハイ・氷彩サワーは400円。ポッカサッポロのレモン、マンゴーを加えたカクテル風味も用意されています。
それでは、乾杯!
ビールだけが特別な屋台ではありません。なんとお肉料理はつばめグリル、そして中華は維新號、かき氷は銀座千疋屋で、カクテルは三笠会館と、銀座の名店が勢揃いしています。値段は良心的で、つばめグリルであってもワンコインほど。
ビールや酎ハイだけではありません。なんとシャンパンまで。これまた価格も800円と良心的。一日じっくりとお昼酒で楽しみたいですね。
日東コーナー、天賞堂、銀座らん月。老舗の顔ぶれがずらりの銀座百店会。
浴衣姿の近隣住民や老舗の旦那衆、観光客が一緒になって夏の銀座を楽しみました。身近な銀座を感じられる盆踊り、来年も楽しみです。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
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