レモンサワーといえば、どんなイメージでしょう。大衆酒場ならばオヤジの二杯目的な感じ?
ここ数年、レモンサワーが酒場ドリンクのトレンドです。従来からの樽詰め、割材系、コンク(シロップ)系に加え、ビジュアル重視のお店オリジナルが続々と登場しています。
桜木町駅前にあるぴおシティ飲食店街にある「ふくふく」も、特製レモンサワーで注目される人気店です。2017年の開店と同時に話題になり、SNSなどで噂を聞きつけた人たちで賑わいます。
12名ほどが定員の店は、週末ともなれば満員で、空き待ちの列ができることもある人気店。ただし回転がよいので、時間によってすっと引くこともあり、どこかで飲みながら様子をうかがうもよし。
お酒はサッポロ系。ビールは樽生の黒ラベルが380円と嬉しい値段。そして目的のレモンサワーも300円からと嬉しい立ち飲み価格です。一番派手なSNS映えする「凍結丸ごとレモンサワー」がイチオシですが、ポッカサッポロ社の瀬戸内レモネードも秀逸なのでお試しあれ。
お通し、チャージなし。おつまみは300円前後とこちらも安い。梯子酒があたりまえのぴおシティですし、1人1品食べてちゃちゃっと次へ行く”こなれた”ノンベエさんにもオススメです。
レモンサワーが特製、と書きながら、男梅サワー?いえ、これは赤いレモンサワー(350円)です。男梅とパンチレモンのあわせ技。大好物の冷やしトマトと男梅系の組み合わせは、私にとって鉄板の組み合わせでして。
では乾杯!
隣の酒場と同系列で、おつまみの食材は共有されています。だから、例えば300円の海鮮納豆もこんなに質よし、量よし。
女性が切り盛りしていることもあって、女性お一人様も多いです。他のコッテリ系のおじさま酒場より明るく入りやすい雰囲気もあって、野毛入門にもよさそうです。
そして、こちらが噂の凍結丸ごとレモンサワー(400円)。レモンスライスを寝かせて冷凍し、柱状にしたもの。他にもキウイなど他の果実を使ったものがあることも。まさに、酒場のインスタ映えドリンク。
レモンがしっかり入っているので、ナカをお代りすれば、3杯以上楽しめます。
仕込みに手間がかかっているのにこの値段。競合多き野毛ならではの値段です。
ハムカツ好きさんには、コチラ!ハムカツチーズ(350円)。2枚+2枚の間に溢れんばかりのチーズを入れた、「絶対美味しいヤツ」です。
ボリュームを求めるならば、300円からのオムレツ。具材によって値段がかわります。1人ならば一品で大満足。ふわとろ系なので、終盤はマヨとキャベツも和えて、スプーンで頬張りたいでしょう。
見た目インパクト大なのも楽しいですが、ついつい安堵の飲み物を欲してしまうオヤジ酒場好きの筆者。バリキング(植物エキスのショウガ、オタネニンジン、サンショウを入れたリキュール)のレンサワー割りで「秘密のレモンサワー」(370円)。
色々説明が長いですが、つまりは下町焼酎ハイボールみたいな味。
王道の老舗酒場から、大びんが400円以下の激安立ち飲み、そして「ふくふく」のような変化球まである野毛へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
最近は土日に開いているお店も増えました。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
立ち呑み処 ふくふく
神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティ B2F
12:30~22:00(土日祝は21:00まで・不定休)
予算1,800円