学生街で知られる高田馬場。飲みの場では学生向けの激安飲み放題をうりにする大箱居酒屋のイメージが強いですが、立ち飲みやリーズナブルなやきとり屋など、大人も楽しめる赤提灯も少なくありません。
むしろ、むかし馬場で飲んでいた人が歳を重ね、そんな彼らが学生の頃から通っていたお店も、お客さんの成長とともに大人向けになっていったような街でもあります。
高田馬場でオシャレに飲むお店といえば、創業30余年の「コットンクラブ」はこの街のランドマーク的な存在です。高田馬場で育ってきた方にはおなじみのカフェから飲みまで楽しめる使い勝手抜群の一軒。
営業時間が11時30分から翌朝4時30分まで通し営業&深夜営業というのも嬉しい。
地下鉄東西線の高田馬場駅から直結しているビルがコットンクラブで、建物全体が同社の建物です。自前の建物だけあって、コンセプトに合わせた自由な造りが特長的です。二階まで吹き抜けのつくりで、建物の中なのに木がはえています。一階は路面からそのままさくっと入れるカフェ&レストラン。
しっかりとしたバーを持ち、お昼から通しでカクテルが楽しめます。いまの季節、夏の日差しをテラスで眺めながらジョニーウォーカーのハイボールなんていいですね。
ウイスキーだけでも立派なラインナップ。フォアローゼスやカナディアンクラブが550円、いつでも使えるお店でこの価格は安心します。
レストランではピザがメイン料理。千円ほどでボリューム満点のピザが味わえるので、二人でシェアして追加で軽く冷菜を合わせれば、ラフな感じでちょい飲みディナーが楽しめます。
ピザにはワインは当たり前。最近はクラフトビールと合わせる提案をするお店が増えています。コットンクラブでも、料理に合わせたクラフトビールとのマリアージュが用意されています。どれでも一杯500円(以下税別)。
スプリングバレーブルワリーのフラッグシップビール「496」やコープランドなど、キリン系のスプリングバレーブルワリーが4種類。ラガーとエール、ピルスナーとデュンケル、などと細かく分ければ奥が深いクラフトビールですが、こうして4種類で味の違いを素直に楽しむというのもわかりやすくていいですね。
色が濃いビールは色の濃い料理と合う。ただそれだけわかれば十分。
愛と欲望のピッツァ(1,260円)。ハート型の生地に生ハムが重なるようにトッピング。滴るオリーブオイルを気にせず、ハートを真っ二つ?切り分けるときに悩む形状です。※ピザは15:00~
クワトロフォルマッジョ(1,480円)はリコッタやゴルゴンゾーラなど4種類のピザがたっぷり分厚く載ったもの。最後にはちみつをかけて食べれば、カロリーは気にせず大満足。ブルーチーズやはちみつをつかったクワトロフォルマッジョはあまり馴染みがないピザかもしれませんが、人気の看板メニューです。
二階は大人な雰囲気の落ち着いた空間。料理は1階と共通なので用途に応じて選びたいですね。全体的に店の雰囲気がほどよい大衆性とカッコよさのバランスで成り立っています。
ソフトシュリンプのガーリックソテー(700円)がイチオシ。筆者が海老好きというのもありますが、これとブラックラガーのアフターダークを合わせるのが好き。
その頃、地階ではJAZZの生演奏が開かれています。一階、二階ともまったく雰囲気が違います。軽く一杯カクテルを飲んでいくなんていう使い方もOKなので、高田馬場が日常の行動範囲ならばこういう雰囲気で仕事終わりの一杯もよさそうです。
コットンクラブのビルの屋上はビアガーデン「Sounds terrace~サウンズテラス~」が2017年は9月30日まで営業。8月はあいにくの天候が続きましたが、後半は天気も回復、夏が戻ってくるようですしビアガーデンを楽しみませんか。
12階相当の高さで、周囲に高いビルはなく都内でもトップクラスの夜景が楽しめる空間。BBQ2時間+90分飲み放題セット 4,500円~で、+500円をだすとよなよなエールも飲み放題に。
サウンズテラスは2016年に取材していますので、詳しくはそちらをご覧ください。
高田馬場「サウンズ テラス」 最近、ゆっくり夕焼けをみたのはいつですか?
平日の夜でも、予約なしだと満席で入れないこともある高田馬場を代表するオシャレな飲み空間「コットンクラブ」。こんな空間で飲むのはお好きですか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビール株式会社)
カフェ コットンクラブ
03-3207-3369
東京都新宿区高田馬場1-17-14
11:30~28:30(無休)
予算3,000円