【閉店】東京「羊肉酒場 悟大 八重洲口店」 東京駅前に巨大な羊と星の食堂誕生

【閉店】東京「羊肉酒場 悟大 八重洲口店」 東京駅前に巨大な羊と星の食堂誕生

2017年4月27日

日本全国で500店舗以上の直営店を展開する”庄や”でお馴染みの大庄。1973年に千代田区に大衆割烹庄やの一号店をオープンし、以来、大庄水産などの業態も含め魚に強い居酒屋大手チェーンとして店数が増えてきました。

そんな庄やが始めた新業態・北海道ジンギスカンの店「羊肉酒場 悟大」がいま人気です。

水道橋に昨年一号店がオープン。北海道生まれのサッポロビールと、北海道のソウルフード・ジンギスカンを組み合わせて、レストラン的ではなくあくまで大衆酒場の雑多な感じで楽しめる店です。無煙ロースターにジンギスカン鍋という定番から外れ、煙いのごめん、ビールケースのテーブルでワイワイとガンガン食べて飲もうといったスタイル。

 

2017年4月27日、東京駅前に八重洲口店がオープン。これで新幹線に飲る前にだってギリギリまで生ラムを強火でガッと焼いたラムチョップと黒ラベルが楽しめるようになりました。電車や高速バスに乗る前にニオイケアは必須ですが(笑)

 

気心の知れた間柄の人と仕事帰りに、「ちょっとジンギスカンいっちゃう?」みたいな軽いノリで利用するのがぴったし。

 

ぎょうぎょうしい感じではなく、酒場のガチャガチャとして庶民的な空間なので、好き嫌いはあると思いますが、私はこういう空間なら毎晩でも過ごしたい。

 

珍しい名前の「悟大」(ごだい)という店名は、実はジンギスカン酒場を大庄が始める際にお手伝いとして携わったサッポロビールの担当者の名前からきています。北海道の郷土料理には、同じく郷土の味が合う!といわんばかりにサッポロビール社のお酒が勢揃い。

 

大箱でビールの種類も多いのでジンギスカンでありながら、ビヤホール的な雰囲気もある八重洲口店。ビヤホールならば、やっぱり乾杯は1Lから始めたい!

ビールを運んできてくれたスタッフが、「え、お客さんが1L飲むの?」と驚いてくれました(笑)

通称筋トレジョッキ、グラスとビールあわせて2kg近い!ディスペンサー・ジョッキの洗浄・冷え具合にガス圧も完璧。笑顔になること間違いなしの大生で乾杯!

 

悟大はジンギスカン専門店なのですが、八重洲口店だけはビヤホールメニューも取り揃えています。ラムを食べるぞ!という人だけでなく、ビールにあうフードで飲みたいという人にも使ってほしいと聞きます。

 

バッファローウィングにヱビスビール。甘辛くぴりっとした味に、しっかり味のヱビスがよく合います。

 

ビヤホールの定番といえばウィンナー。5種類も選べてカレー味なんていうのも気になりますが、やっぱり定番は日本のウィンナーがいいな。

 

カラマリとポップシュリンプなんていうお洒落メニューも。ここまでのおつまみでは、全然羊酒場な気配はありません。ヱビスバーで飲んでいるかのようなお洒落さ。

 

ジンギスカンは5のつく日はすべて390円となる大盤振る舞いな悟大。一般的なジンギスカンの店よりもバリエーションが多く、ハツや味付けレバー、セセリなんていう部位まであります。羊のセセリ、食べたことはありますか。

 

タン(680円)。大衆酒場価格で食べられるのがコンセプトなので嬉しい低価格。それでもボリュームはあるし、何より食べて感じる鮮度のよさがあります。その日仕入れた分を残さないようにと仕入れを工夫しているのだそう。

 

火の通し加減はかなり若めで大丈夫、と横で焼き方指南をしてくれた店長。ジューシーでほくほく、レモンをぎゅっと絞って食べれば驚くほどあっさりとした風味に驚きます。それでいてあふれる肉汁は力強く羊のタンも牛や豚に負けず劣らずというのがよくわかります。

 

ラムチョップ(750円)は、かなり大きい。筆者の手は大きいのですが、それ以上に大きく食べごたえ十分なラムチョップにびっくり。見事な朱色と脂のコントラスト。

 

これをこうして、真ん中でガンガンと焼いて、焼きなから左手のジョッキは手放すことなく、ビールを次々と口へ運ぶ、最高です。

 

はさみで切って一口サイズに。ぷりっぷりな生ラムを強火で焼き上げたからか、ジューシーさが閉じ込められていて、かむごとに美味しさが広がります。

 

大生から続いて大ビンへ。みんな大好き、日本最古のビールブランド・サッポロラガー。赤星の大びんが八重洲口の真正面で550円で飲めるのだから、ラム目当てでなくて普通にサッポロが飲みたいだけでも立ち寄りたいくらい。

 

セセリはすじっぽさはあるものの、これまた噛むたびに旨味が染み出してきて、ビールがますます飲みたくなる。希少部位で扱っているお店も少ないので一度お試しあれ。

 

店名が店名なだけに、ビールはすべて抜群にいい。クリーミートップも完璧です。

 

北海道でも、生ラム派と味付けジンギスカン派にわかれると聞いたことがあります。悟大は両方を扱っていて、とくに壺漬け特上肩ロース(950円)は、他の悟大でもおすすめしたい味付け・熟成系です。

 

加工から小売・ジンギスカンの直営店まで手がける千歳の「肉の山本」から仕入れているラムを使用。流通の進化ってすばらしい!

 

それにしてもボリューム満点です。煙けむですが、美味しいからそんなこと気にせず次々焼いて、次々食べて、そしてビールをくいくい飲んで。

 

豪快に羊肉でビールが飲みたくなったとき、いつもの飲み屋感覚で立ち寄られてみてはいかがでしょう。臭い防止のビニール袋にジャケットやバッグを避難させ、今日はトコトン飲んで食べるぞ!(笑)

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

羊肉酒場 悟大 八重洲口店
050-3477-5142
東京都中央区八重洲1-8-3 黒龍八重洲ビル5F
17:00~23:00(日定休)
予算3,000円