京都といえば神社仏閣や風光明媚な観光地をめぐるのが一番!だけど、もう少し現在の京都という街の魅力を掘りさげて楽しむならば酒場めぐりがおすすめです。有名な酒場はいくつかありますが、それだけが京都の姿ではありません。
得、こんな場所にも居酒屋があるの?と、この街は歩いてみると街中に飲み処が点在していることに気づきます。東京や大阪は駅前を中心として繁華街に集中してお店が並びますが、京都は違う。洛全体がひとつの繁華街であり、住宅街であり、オフィス街でもあるんです。
ぜひとも酒場好きの皆さんは大手ガイドブックだけでなく、いろいろな情報を集めて梯子酒をして欲しいと思います。
たとえばここ「提灯食堂」はいかがでしょう。古い京都らしい建物をリノベーションした酒場です。ピカピカに磨かれた風格のある店構えは、酒場好きでなくとも惹かれるものがあるのでは。白い提灯に赤い星マーク、理由は店主さんが赤星ファンだからだそうです。
奥の厨房を囲むカウンターと、入口付近はテーブル席。料理、お酒ともにちょい飲み価格なので、あまり構えることなく気軽に利用できるのが嬉しい。
さて、飲み物はと。ビールはもちろん赤星。大瓶(だいびん)で600円は京都のこの界隈ではがんばっている値段設定。ヱビスの小びんもあります。珍しいでしょ、生ビールがないんですよ、ここ。
チューハイは380円からとリーズナブル。甘酸っぱいトマトハイを好む常連さんもいます。
それでは乾杯しましょう。今年で139年目を迎える大先輩、赤星ことサッポロラガーで乾杯です。キリっと冷えて寝かされていた大びんは樽生とは違うほっとする美味しさがあります。
フード類は400円から600円。タコ梅肉やわかさ南蛮漬けなど気になる料理も多い。ナスと万願寺の揚げびたしとろろがけも食べてみたい!
まずはチャンジャをつまみに、ビールをくいっと。ちびちびつまみながら、こういう空間で飲めるのはやっぱりいいねー。
れんこんと厚揚げのおでん。とろろ昆布の旨味をまして、とても美味。あっさり甘めの醤油味でほっこりします。
そして、待っていました、名物のコロッケ。軽くさっくり、衣にドレッシングがついてしっとり。コロッケにしてからポテトサラダにするという手間は不思議ですが、これがくせになる美味しさなんです。
おだしを効かせた料理が多く、どこか京都らしい上品さがありつつも、観光客ではなく街に暮らす人々が利用する酒場ならではの日常感もある素敵な空間です。
駅から遠いからこそ、静かでしっぽりした魅力のある酒場、京都へ飲みに行く際にお立ち寄りになってみては。
一軒目からシメまで幅広く使える酒場です。ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)
提灯食堂
075-203-4084
京都府京都市中京区壬生西桧町11-3
17:00〜02:00(不定休)
予算2,000円