【閉業】新橋「立天○」 寿司屋感覚で1品ずつ、天ぷらを日常のおつまみへ

【閉業】新橋「立天○」 寿司屋感覚で1品ずつ、天ぷらを日常のおつまみへ

2016年2月26日

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天ぷらで飲むというばハレの日というイメージですが、かたや天丼チェーンなど天ぷらの日常食化も進んでいます。もっと手軽に天ぷらをおつまみに飲めたらな、なんていう夢を叶えてくれるお店が新橋にあります。巨大な飲食店街が広がるこの街は、立ち飲みもあらゆる顔ぶれが揃っていて、梯子を楽しむならば日本一かもしれません。そんな梯子の一軒に、「天ぷら」を挟むとより楽しくなるのではないでしょうか。今回は「立天○」をご紹介します。

店構えは落ち着した雰囲気ですが、営業時間はなかなかすごい。なんと午前11時から通しで夜まで営業しているのです。スタートダッシュの早い街とはいえ、さすがに午前中からやっている数はすなく、お昼酒の貴重な存在でもあります。山陰発の居酒屋「炉端かば」の新業態で、食材も山陰にフォーカスされています。

 

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お店は8名分のスペースとこじんまり。L字のカウンターの内側が揚げ台になっていて、米子出身の料理人が腕をふるいます。寿司屋のような冷蔵ショーケースには食材が並び、ここから気に入ったものを選ぶというスタイル。価格も100円から200円と新橋値段。もつ焼きと並列のポジションという印象です。

 

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さて、ドリンクは何にしましょうか。生ビールはサッポロ、ホッピーセットは390円とお財布に優しい。日本酒までしっかり山陰です。

 

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それでは一杯目、生ビール(サッポロ黒ラベル)からはじめましょう。

 

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乾杯!さて、何から揚げてもらいましょうか。

 

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その日の仕入れに合わせて変わるメニュー。山陰の「もったいない」をキーワードにしていて、食材もちょっと個性のあるものが多いです。鳥取のハタハタ天や島根のふぐ、大山どりの鶏天など気になるものが多いので迷います。

 

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悩んだらお店のおすすめを試すのもあり。それにしても「ばばあ」とは?聞いてみるとうつぼのような魚で、水深120m以下の海底に生息するそうで、ズワイガニ漁の底曳き網で混獲されるのだそう。これは珍しい!タナカゲンゲというのが正式な名前なのだそう。

 

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ずらりと並ぶ台の上に紙をひき、その上に天ぷらを盛っていきます。

 

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海老、ナスなどの定番からふぐまで、まずは数品チョイス。天ぷらの主役、海老が80円というのは素晴らしい。塩、抹茶塩で食べるのがお店のおすすめの食べ方。

 

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もちろん、天つゆもでてきます。お好きな食べ方でどうぞ。天ぷらばかりだと口が疲れてきてしまいますが、そんなとき用に甘酸っぱい味付けの大根おろしがでてきますので、口直ししつつ天ぷらを食べ進めます。

 

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ビールが進みます。お店の方との距離も近いので、会話を楽しみながら飲めます。

 

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山陰の食材にフォーカスしたお店ってあまり数は多くありませんが、こうして天ぷらで手軽に楽しめるというのは新しい切り口ではないでしょうか。天ぷら立ち飲み、新橋でやきとん・海鮮以外で飲みたい気分のときにどうぞ。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

立天○
03-3431-0118
東京都港区新橋3-15-7
11:00〜23:30
予算1,900円