浜焼きという言葉には不思議な魅力がある。港町を歩いているときに、くたびれた看板に「浜焼き」なんて文字が書かれていたら、どんなに満腹であってもそこで飲んでいこうという気分になります。逆に、東京の飲食店がひしめき合う繁華街にあっても「浜焼き」とあると、やはり立ち寄らずに入られない。
海沿いならまだしも、東京で浜焼きとは…なんてことはこれっぽっち”しか”(一応気にしている) 考えずに立ち寄ってしまい、わいわい飲んでいたら結構な値段になってしまうもの。
もうちょっと安くて雰囲気味わいたいなぁ。
なんとか東京でリーズナブルに浜焼きが楽しめないものだろうか、そんなことを考えながら日本の中心・山手線に乗っていたら丁度次は池袋。池袋…ふくろ…いやいや、なにかあった気がする。
そうだ!たしか東上線大山駅近くの「晩杯屋」の二階って浜焼きができたぞ!
ということで、毎日飲むこと食べることしか考えていない私は、池袋で慌てて乗り換えて東武東上線へ。急行・準急は池袋を発車すると一気に成増まで転送されてしまうので、種別に気をつけて普通列車に。
大山は商店街と日大病院などの医療機関で有名な街ですが、それは表の姿。裏、というか飲兵衛の間では「東上線一番の酒場タウン」として親しまれています。飲兵衛としては、東武さんにはぜひ大山に優等列車を停車させてほしいもので。
さて、話があっちゃこっちゃ向いていますが、大山駅近くの土日は13時から開いている人気立ち飲み店「晩杯屋大山店」にやってきました。晩杯屋は私の記事を読んでくださっている方はご存知かと思いますが、武蔵小山に一号店があり、最近は中目黒、大塚にもお店を増やしている今勢いのある立ち飲み。大山店はそんな晩杯屋の中で一番広いお店で、立ち飲みスペースもゆとりのある空間です。
何軒かある晩杯屋のなかで唯一、ここ大山店だけは今回目的にしている「浜焼き」があるんです。残念ながら一階の立ち飲みエリアでは注文できないのですが、二階はテーブル席となっていて座って飲むことが可能。ガス台・換気設備も完備。ただし、一名では入れないので界隈にいる飲み友達を強引に呼び出すことに。
一階も二階も値段は変わりません。名物のマグロ刺しは200円だし、イカやイワシ、カツオなど日替わりの刺身は150円から。酎ハイは250円で生ビール(黒ラベル)は500mlサイズの大きな中ジョッキなのに410円という財布にダメージを受けないセンベロ価格になっています。
なにはともあれ、マグロ刺しは赤身嫌いでなければ必須。これを食べなくちゃ始まりません。ドリンクは宝ゴールデンが気に入っています。では乾杯!
わざわざ浜焼きで飲みたいだけに東上線でやってきた大山。電車で移動するなら海に行けばいいのに(笑)
でもね!海に行くより大山に来たほうがいいんですよ!見てください、この素晴らしいホタテ。さっきまで海水に使っていましたと言わんばかりの元気なホタテ。手のひらサイズ!
どっちが表か裏か、なんていう話をしながら焼きつつ飲む時間が最高。浜焼きはやはり目の前で焼いてこそだと思いませんか?ジューって流れる汁、香ばしく立ち上る磯の香り。
「もう食べれるかな」「まだ早いよ」とかいう定型文な会話(笑)
それがなによりのおつまみです。そもそも、中身食べなくてもそれだけでいい気がしてきたり…
すみません、前言撤回です。焼けたらやっぱり中身こそ最高のおつまみだと気付きました!お醤油を垂らして、それが軽く煮立ったら完成。ほふほふ、はふはふ。熱いんだけど食べずに入られない。コレコレ!
火傷しそうな熱さをキンキンな黒ラベルや酎ハイですーっと冷やす。ふぅ、大山に来てよかった♪
「海もいいけれど、浜焼きは板橋だね」
また変なコト言っているよ…という視線を受けながら、次を焼き始めます。
蛤、白蛤、ホンビノス?見分け方がわかりませんが、私にはどれでも蛤です。カパっと開いた瞬間にお醤油をたらして少し待って完成。肉厚ジューシー、たまりません♪
浜焼きの具材は日替わりなので何があるかはその日次第なのですが、ホタテと蛤は必須。あとはサザエなんかもありますよ。
さて、焼いていたら髪の毛が磯の香りで大変なことになってきそうな気がして、そろそろ浜焼きタイムはおしまい。
うん、楽しかった♪
これを続けていれば完全に海の家になるのですが、やはりここは晩杯屋。せっかくですから定番の人気メニューも食べませんと。
アジフライWはこれでなんと180円。一個をコロッケにすることもできます。私はアジフライが大好物なので一人で来ても2枚食べますが。
ソース派なのですが醤油で食べるときもありますよね。皆さんは醤油派?
ボリュームたっぷり揚げ物といえばここのちくわ磯辺揚げ。全長20cmはある大きなちくわがまるごと登場して、さあいくらでしょう!?
正解はのちほど。
焼き魚もあります。日替わりなので何があるかはお店に来てからのお楽しみ。あと、複数ある晩杯屋でもお店によってメニューは違うみたい。マニアならば武蔵小山→中目黒→大井町→大塚→大山と全店梯子するべきか!?(笑)
かます開き、淡白な味でほんのり海の旨味が日本酒と良く合います。晩杯屋ならば、緑茶割り(290円)があうかな。
さぁ、皆様も浜焼きがしたければ大山へ!界隈には他にもまだまだ個性的なお店がたくさんありますから、東上線沿線の方はぜひ途中下車を。遠方の方も一度はおいでよ板橋大山。
ごちそうさま。
…
あ、忘れていました。ジャンボなちくわ磯辺揚げはなんと130円!自宅で作るより安い…
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
晩杯屋 大山店
03-3963-7607
東京都板橋区大山東町58-5
15:00~23:30(土日祝は13:00~)
予算1,800円