麻布十番「居酒屋 十番」 国際色豊かなコの字にラガーが似合う


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今日は麻布十番の居酒屋「十番」をご紹介します。1951年(昭和26年)創業の麻布十番を代表する名門酒場です。厨房も含む大きなコの字カウンターには30個もの赤い提灯が吊るされ、これぞ酒場といった温もりある空間が広がります。

店はそこそこ大きいのですが、このカウンターはどの席に座っても店内が見渡せるので、不思議と一体感があります。職人さんのテキパキとした動きや、メートルがあがったお客さんたちを眺めながらぼーっと飲むのは、ひとり酒のときにもちょうどいい。

さすが麻布十番といった客層が集います。ネイティブなフランス語で会話する白人男性二人がボトル焼酎をキープしていたり、ブランドファッションをなんなく着こなすオシャレな女性が瓶ビールを飲んでいたりと、独特な雰囲気があります。

 

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多くのお客さんがまずはと頼むキリンラガー。季節問わず、長いカウンターに瓶ビールが街路樹のように立ち並ぶ姿は圧巻です。

麻布十番にありながら大びんが550円とリーズナブルなのも嬉しい。壁には懐かしいキリンのポスターが貼られ、店の風景のひとつとしてキリンが溶け込んでいることがよくわかります。とくに、大正15年の麒麟横浜工場竣工が描かれたポスター(かなり昔に復刻されたもので現在はおそらくありません)はめずらしい。

こうなれば、やっぱり飲むにきまっています。キリンビールで乾杯。

 

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メニューは100種類。定番も豊富なのに、さらに日替わりも30種類ほどが出て来るなど、毎日通ったって食べきることができなさそう。

 

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名物は鉄板でじゅーじゅーと音を立ててやってくるもやし炒めを卵でオムライス風に包んだポパイ焼き(550円)です。ボリューム満点、ひとりで来たらこれだけで満腹になるほど。醤油ベースで味付けされたもやしにケチャップ卵が意外なほど合います。

居酒屋で食べる「オム**」系はどれもアタリが多い。

 

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常連さんから圧倒的な支持のあるじゃがチーズ(500円)。アツアツでとろけたチーズが香ばしい香りをたてていて、ビールが進むのはもちろん、ワインが飲みたくなってきます。派手じゃないし、凝っているのではないけど、だからこそ定期的に飲みに行きたくなる、そういう居酒屋のほうが落ち着きますよね。

 

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ワイングラスが不揃いなのはご愛嬌。ワインのボトルは1,500円と、これまた実に庶民的。エブリィ(メルシャン)の白を。グレープフルーツのような香りで爽やかな余韻。ごくごく飲むタイプのワインですが、ラフに手酌で飲む感じは酒場のコの字にしっくりきます。

 

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日本酒の定番は白雪。ほかにも地酒が一通り揃っていますので、お刺身の盛り合わせやアサリの酒蒸しをつまみにきゅっとやるのもいいものです。2合で580円とおそらく麻布の最安値ではないでしょうか。

 

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ままかりをつまみに今日もお酒が美味しい。常連さんはシメのなめこ雑炊(600円)がお気に入りという人がいるのですが、私はそこまでたどり着けません。いつか雑炊を食べるぞと考えながら、また豊富なメニューの罠にはまってしまうのです(笑)

 

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何十年と通うロマンスグレーが似合うお父さんたちはもちろん、近所の家族連れがちょっとした外食に利用したりと老舗ならではの町とともに歩む光景がここにはあります。

 

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華やかな街にもこういう酒場があるという文化を大事にしたいですね!

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社)

 

居酒屋 十番
03-3451-6873
東京都港区麻布十番2-1-2
17:00~23:00(日定休)
予算1,800円



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