小岩「銚子屋」 朝7時頃からやっているボールが魅力の名酒場

小岩「銚子屋」 朝7時頃からやっているボールが魅力の名酒場

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「朝から飲みたいねー。そう、朝から。」

朝から呑める酒場なんてあるの?

ありますよー、それは眠らない街”新宿”だけでなく、案外あなたの身近な場所にあるかもしれません。

「いやー、朝から酒場で飲むようになったらおしまいだよ。」
なんて言わないで。ほら、みんなが9時-5時の仕事をしているわけではありませんから。

夜勤明けの人や、とっても朝酒の好きなマニアな方まで、とにかく午前中から飲みたいという方におすすめのお店を今回は紹介します。場所は京成小岩とJR小岩駅のちょうど中間、住宅街にポツリと一軒だけ建っている大衆酒場「銚子屋」です。

この店構えと周囲の住宅とのアンバランスがなんともいえないでしょう。開店はなんと朝7時。こんな住宅街で早朝から営業しているのにまずは驚きます。なんせ、ランドセルを背負って登校中の小学生に逆行してここに入っていくのですから、いくら仕事のない日とはいえ背徳感の塊に潰されそうになります。

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店構え同様、店内も実に年季の入った風格いっぱいの空間です。カウンターと小上がりのつくりで席数は15席ほど。明るい時間はあまり混んでいないので、のんびりとしたいい時間が流れています。

ここは小岩、飲み物は当然下町のデイリードリンク「焼酎ハイボール」でしょう。焼酎ハイボールと言うと「えっ」って言われますので、ここでは着席と同時に「ボールちょうだい」と伝えるのがスマート。

角瓶に前割で作られたエキス入り焼酎はだいぶ濃い目。懐かしの赤い星マークのサッポロジョッキに炭酸と焼酎をいれて最後にレモン載せて完成です。

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「氷なんて薄くなるからいらないよ」という常連さんの声が聞こえてくるようなこのボール。濃い酎ハイをいつも讃えている私ですが、ここのボールはそんな私でも超絶濃いと感じます。濃すぎて4杯飲むと1時間は記憶を飛ばすんじゃないかと思うほど。

それでも美味しくてスイスイと飲めてしまうから不思議。それでは乾杯です。

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だいぶ暑くなってきましたから、こんな日は冷奴とボールで体を冷やしましょう。アルコールが強いので、そのうち火照ってきますが、最初はグビグビ飲んでクールダウン。

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何年も、何十年もかわらず毎日を繰り返している酒場。たくさんの人たちが毎日ここで乾杯して笑ってきたからこそ染み込んだ暖かみが随所にあります。擦れて角が丸くなったカウンターをナデナデしたくなります(笑)

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外が明るく店内はお酒を飲むのにちょうどいい薄暗さ。入り口の曇りガラスから入る日差しこそ昼酒の最高のおつまみです。

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とはいえ、何も食べずに飲んでいるといくらなんでも酔ってしまいますので、ホワイトボードのオススメからイワシのお刺身を。店名の銚子屋はここの女将さんが千葉県の銚子のご出身だから。イワシといえば銚子ですね。

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もう一品はあこうだいの煮付け。メバルの仲間でこれも千葉県でよく水揚げされるお魚。600円と他のメニューに比べだいぶ高級品ですが、下町風の照り感たっぷりの甘辛で味付けされたアコウダイは納得の美味しさ。ボールを片手にもくもくと食べる…すっかり晩酌な感じですが、まだお昼なんですよね。

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1杯300円のボールは飲みごたえ十分。なぜか後を引き、1杯ならず3杯でも4杯でも飲めてしまいます。炭酸はドリンクニッポンを使っているので強烈な泡がいつまでも続きます。

東京のあちこちにボールがありますが、銚子屋のはだいぶ特長的。天羽飲料の公式レシピもいいけれど、本来のボールってこうやって店ごとの味を楽しむものですよね。

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いつも頼むおつまみでソーセージ炒め。ほんの少しだけ添えられたレタスにはたっぷりマヨネーズ。辛子とケチャップも混ぜて最後はレタスでくるんで混ぜこぜで食べるのが好き。

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4杯飲んでだいぶいい気分に。飲んだ杯数は空瓶で計算するというスタイル。古い酒場に多いですが、これが溜まっていくのが嬉し恥ずかしで。

飲んでいる間、先客がお一人、あとから二人。皆さん地元の方で飲み物もいつも変わらずボールのようです。仕事明けの1杯、休日のお散歩の休憩にいかがでしょう。住宅街で半世紀続く酒場は今日も変わらず飲兵衛に愛されています。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

銚子屋
03-3658-9381
東京都江戸川区北小岩2-19-6
7:30~22:00(ほぼ無休)
予算1,600円