【閉店】横須賀中央「太田屋」 大正2年創業どっしり構えた酒場に酔う

【閉店】横須賀中央「太田屋」 大正2年創業どっしり構えた酒場に酔う

2015年5月4日

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それにしても酒場は楽しい!

私はかなりあちこち飲み歩いているように見えますが、あまりスタンプラリー的に巡るのは好きではなくて、同じお店に何度も足を運んで常連さんやお店の人とも交流するような付き合い方をしています。お店の人とのコミュニケーションこそがチェーン店との違いなのですから、料理だけでも店の雰囲気だけでもなく、人こそが店最大の魅力だと思っています。

そうして知り合った方にまた別のお店を紹介してもらう。そうこうしていると一日5・6軒と飲み歩いてヘベレケ街道まっしぐらに(笑)

さて、今回のお店は横須賀の湯豆腐で有名な老舗酒場の常連さんに教わったお店です。

「ここの湯豆腐は横須賀で一番だと思っているでしょう?実は発祥のお店は別にあるんだよ、創業は大正2年!どうだい凄いだろ!」

まるで自分のお店のように話す60代のお父さん。お店を愛する飲兵衛はカッコイイね。

 

ということでやってまいりました、横須賀中央の「太田屋」。創業は大正2年とのことですから、横須賀で一番の老舗になるのかな。店は商業ビルの1階に入っているので雰囲気はいたって普通ですが、暖簾の「大衆酒場」の文字は確かな風格。

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横須賀にホッピーが根付いたのは古く戦後直後と言われています。だからこそ、いまも横須賀の多くのお店は看板ドリンクはビールではなくホッピー。太田屋でもホッピーと行きたいところですが…ここに来るまでに10杯くらい飲んでいるからちょっと休憩で。スミマセン、緑茶割りで乾杯させていただきます。

乾杯!

んん!?超絶濃い。いつも濃い目を喜ぶ私ですが、これは凄まじい!見渡せば、どうやらホッピーのナカも1合ほど入っているよう。さすが、横須賀のヘビードリンカーが集まるだけありますね。こういうお店が大好きです。

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名物は湯豆腐。先ほどの常連さんの話にもありましたが、横須賀湯豆腐というローカルグルメがこの街にはありまして、その発祥のお店が太田屋です。普通の湯豆腐との違いは、豆腐の表面に辛子が塗られていること。その上に細かな削り節がこれでもかと載っているのが横須賀湯豆腐です。

あとは、ここでぜひ食べたいのが野菜たっぷりの煮込み。煮込みといいながら、ほとんど野菜スープのようなものなのですが、これが飲兵衛のもたれた胃に優しく届いていきます。それにホッピー、最高なのよね~。

 

まぁ、それはそれで置いておいて、何度か通っているので今回はコハダでしっぽりと飲ませてくださいませ。

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お刺身、天ぷら、焼き魚、炒めものと大衆酒場の定番おつまみがひと通り。どれもリーズナブルで盛りがよくて素敵。お店の方は女性中心で切り盛りされていて店が明るいのも安心します。

お客さんは地元の方が100%、仕事帰りにここで濃い目の酎ハイやホッピーとおつまみ食べてセンベロで帰っていくのが日課という人がほとんどです。

続くお店には理由があります。太田屋はまさにそう感じさせてくれる銘店です。他の店が有名なので影が薄いですが、だからこそ保たれる酒場の日常がここにあります。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

太田屋
046-822-0389
神奈川県横須賀市若松町1-7
16:30~23:30(水日祝定休)
予算1,500円