居酒屋清龍といえば、池袋の本店や新宿歌舞伎町店、新橋、神田、吉祥寺などでお世話になることの多い大衆酒場です。その特長といえばなんといっても良心価格。酒蔵直営なので自社ブランドの日本酒がとにかくリーズナブルで、升酒一杯180円!ビールや酎ハイも近隣の飲食店と比べだいぶ安いのでお酒をたくさん飲みたい人には本当に重宝されています。
さて、そんな清龍ですが、本体の清龍酒造は埼玉県蓮田にあります。年に一回蔵開き「新酒祭り」を開催していて、以前は秋ごろでしたが数年前から春の開催となりました。
清龍新酒祭りにいかずして春の訪れを感じません!(笑)
ということで、今年も取材を兼ねて小旅行をしてきました。
上野東京ラインの開通で品川からあっという間に到着する蓮田。大宮市の隣なのですからそんなに遠くはないんですよね。
今年は無料送迎バスが運行されています。タクシーでも2メーターほど。路線バスも走っているのですが、この日ばかりは新酒祭りを目指す飲兵衛さんたちで毎年ごった返していました。
貸切バスとはいってもマイクロバスではなく、地元の路線バス事業者に委託したれっきとしたノンステップの路線バス車両。今日は無料で運んでくれます。
乗車すること10分弱で到着です。専用のバス停車スペースまで用意されていてスゴイ!のひとこと。
会場は大いににぎわいます。地元の人が多くて、ネギや大根、こんにゃくなど地元の特産品を買いに来ている家族連れも目立ちます。蓮田市のちょっとしたお祭りの場となっているようですね。小さな子がジュースを飲みながら焼きそばやおでんを食べている姿は、飲兵衛イベント特有の酩酊ムードとは真逆でなんだか嬉しいです。
清龍酒造が製造する日本酒や焼酎の販売はもちろん、直売所では全国のお酒を試飲販売しています。また、JAや商工会、地元の商店街のお店も並んでいて、地域密着で盛り上がっています。
我らが居酒屋清龍も出店しています。山盛りのおでんや焼きそばが100円など、ここでも低価格でがんばっていました。そのせいか大行列。イベント後半には完売していました。調理や販売で立たれている人は清龍各店からの応援社員さん。顔見知りが多くて、「あー、どうもどうも。バル・デ・リコに異動されたそうで?」みたいな内輪の会話も盛り上がります。
お酒好きが待ちに待ったこの機会。こちらが試飲販売コーナーです。小さなお試しお猪口で飲むのですが、全ラインナップを試飲するだけでも結構酔っ払います。
「一人試飲は一杯までだよー」と言いながら、楽しくいっぱい飲んでいってね!と笑顔で手渡してくれます。後半はサービス・サービスとたくさん飲ませいただいて、気前良すぎ(笑)
この日でしか飲めない樽生酒は、清龍各銘柄の中でも一番の味だと思います。
こちらは居酒屋清龍の定番ビールでもあるサッポロビールのブース。今年はヱビスの生が300円!さらに、ボトルワインでの販売やグラス飲みの提供も。
一杯いただいて、乾杯!うんー♪美味しい!
日本酒を飲み続けるより、間にビールを挟むほうが好きです。そのほうがよりたくさん飲めますし(笑)
地元の商店の露天からおつまみをいくつか買い集めて、いただきます。
そこら中に通函(日本酒や焼酎瓶を入れる箱)があるので、これをひっくり返して椅子にしています。皆さん器用に、1升瓶用をテーブルに、P箱(ビールケース)を椅子にして高さ違いにして宴会しています。結構お子さんも多くて通函で遊んでいるのですが、これが英才教育ですね!
荷さばき場はこの時ばかりはステージに。アーティストの方の生演奏や、清龍社長も歌う「清龍の歌」などが披露されました。
驚いたのは、伝統民謡の「酒屋唄」が披露されたこと。この酒屋唄というのは、機械化もされていなかった酒造りの現場で100日もの間厳しい労働が行われる中、チームワークで乗り切るために唄われたものです。酒造りに必要な時間や調子をとるのに歌が必要不可欠だったそうです。杜氏や蔵人によって受け継がれてきたこの民謡を生で聞けることに感動しました。
ちなみに、「全国酒屋唄競演会」というイベントも開催されているんですよ!ご興味がございましたら検索で。
さて、小売部も覗いてみましょう。割り材のハイサワーがずらり並んでいます。埼玉でも人気なんですね!
自社でも甲類を製造されていますが、宝酒造やサッポロ、合同酒精などの各社も揃っています。
ヱビスビールもいいけれど、ドラフトワンも久しぶりの乾杯です。
ワインも飲んで、すっかりちゃんぽん状態。うー、酔っ払っちゃいますよー。
会場ではマグロの解体ショーや作りたての焼き鳥、炊き込みご飯の販売なども行われていてそれはそれは楽しいお祭ムード。さて、そろそろお開きのお時間ですね。楽しくて今年も長居してしまいました。
10:00~15:00のイベントですが、社長の〆の挨拶は時間オーバー。お客さんもなかなか帰る様子がなくとて、とってもゆるりとした時間でした。
送迎バスは終了前後は10分間隔で運転。すごい本数ですが、それでも満員で発車していきます。
今日も楽しい時間をありがとうございます。
実は、もう一本バッグに仕込んでおいたんです(笑)
ということで、駅で電車の到着まで最後の一杯を。
清龍酒造のイベント、一般的な酒蔵祭りとはまた違う地域一帯の盛り上がりがあってほんとうに楽しいです。皆さまも来年はお越しになってみては?
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
清龍酒造(株)
048-768-2025
埼玉県蓮田市閏戸659−3
普段は酒蔵見学や直営レストランでの食事が楽しめます。