神田『ぎゃざ屋』取材拒否の店に特別取材。路地裏に隠れた名店あり

神田『ぎゃざ屋』取材拒否の店に特別取材。路地裏に隠れた名店あり

2015年3月12日
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神田駅から徒歩5分ほど。淡路町・小川町からも同程度の距離があり、けっして立地が良いとはいえない場所。人通りはさほどなく、知らなければ素通りしてしまうようなところです。そんな場所を逆手に取り、界隈に勤める地元の人たちの隠れ家として愛され始めているお店があります。店名は「ぎゃざ屋」。

小さな間口に藍色の暖簾と赤提灯は、まぎれもなく酒場の構え。オープンが昨年末ということでまだスタートして間もないお店です。これが、実に銘店でして、今回はぜひ地元の人に飲みに行ってもらいたいと思いご紹介させていただきます。

お店はL字のカウンターだけのコンパクトな作りで10人ほどで満席になるお店。炭火の焼き台を中心に鍋には煮込みが準備されています。もともと別業種だったというご主人が飲食店を立ちあげたいという思いを具現化させたお店で、隅々まで愛がこもっています。

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まずはビールからいただきましょう。サッポロ黒ラベル(400円)で乾杯です!
完璧な比率、ピカピカのジョッキ、まるでカタログ写真のような完璧な生ビールにうっとり。

ビールをサッポロに決めたのはサッポロラガーが好きだったからだそうで、瓶はもちろん赤星(サッポロラガー)を置いています。飲み屋さん好きがこうじて始められた飲食店のサッポロ率は高いです。

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まずは煮込みからいただきましょう。もつ煮込みとすじ煮込みの2種類が選べるのは嬉しいですね。今日の気分はすじ煮込み。塩味で丁寧にアク取りをした透明感のある汁。生姜がたっぷり効いていて食べていると体がぽかぽかしてきます。刻みネギとスジの食感は秀逸。

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で、お約束といいますか、赤星のあるもつ焼き店には高確率で選ばれている甲類焼酎「キンミヤ」です。店内の片隅に20度と25度のキンミヤ焼酎が置いてあり、疑問に思い聞いてみと、なんとキンミヤ焼酎同士を混ぜているのだそう。え、20と25を混ぜるなんて、今まで1軒しか出会ったことがありません。自家製のシャリキンの出来具合にこだわられているのだそうです。

それでは、シャリキンチューハイをもらいましょ。炭酸は、当初はアズマ炭酸や博水社などを検討されたそうですが、出した答えはサッポロリボン炭酸!またマニアックなチョイス…

ここまで書いた文書についてこられる方がどれほどいらっしゃるでしょうか。リボン炭酸って東京でも流通していることにびっくり。

シャリキンチューハイは飲みやすくあっという間にグラスを乾かしてしまいます。

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もつ焼きといえば梅割り(350円)ですね。キンミヤに天羽飲料の青ラベルをぽちょんと垂らしてつくります。他店のそれよりも結構量が多くこれいっぱいで酔うことまちがいなし。

さて、もつ焼き(1本からOK・120円)はハラミ、カシラ、シロ、タンなどの定番が揃います。塩の味付けにすると東松山風の辛味噌がついてきます。自家製ということですが、この味噌だけでの飲めちゃいます(笑)

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一品メニューは現在も開発中でこれから増えていくそうですが、いまでももつ焼き店の定番はひと通り揃います。そんな中、こちらの特製ポテサラが気になりまして、それを注文。

きゅうりに玉ねぎ、人参の入ったミックスタイプで、味はちょっぴり濃い目。それがお酒とよくあいます。

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もつ焼き店の印象をうけますが、ご主人はあくまで「大衆酒場」をやりたいのだそう。そのひとつとしてもつ焼きから始めているそうで、これからの進化がとても楽しみです。

奥様とお二人で切り盛りされていまして、お二人のほっこりする接客は、お酒や肴の味をいっそう引き立ててくれるように感じます。

神田駅からはやや離れていますが、この界隈はお散歩していても楽しい場所ですから、ぜひ一度のぞいてみてください。また神田に一軒、通い続けたい銘店が増えて嬉しいな。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 撮影協力/ぎゃざ屋・サッポロビール株式会社)

ぎゃざ屋
17:00~23:00(日祝定休)
予算2,000円
※ご興味がございましたら恐れ入りますがご自分の足で探してみてくださいませ。