恵比寿『YEBISU BREWERY TOKYO』デュワーズ樽で熟成した特別なヱビスを飲む

恵比寿『YEBISU BREWERY TOKYO』デュワーズ樽で熟成した特別なヱビスを飲む

ビール好き、ウイスキー好き、どちらも見逃せない一杯がヱビスビールの聖地・恵比寿に誕生しました。スコッチウイスキー「Dewar’s(デュワーズ)」の樽でヱビスのビールを熟成させるという、サッポロビールとしては前代未聞の試み。これは果たしてビールなのか、ウイスキーなのか。開業1周年を迎えた「YEBISU BREWERY TOKYO」でしか味わえない、特別な体験が待っています。

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ヱビスの新たな挑戦が生まれる場所

ヱビスビール発祥の地、恵比寿ガーデンプレイスの一角にある「YEBISU BREWERY TOKYO」。ここは、ヱビスの歴史と未来が交差するブランド体験拠点としてサッポロビール本社地下に整備されました。醸造設備と専門の醸造技術者が常駐していることも特長。ここで、1周年を記念した特別なビールが造られました。

ヱビス Chief Experience Brewer ・有友亮太さん(左)とデュワーズのマスターブレンダー・ステファニー・マクラウドさん(右)

サッポロビールと、スコッチウイスキー「デュワーズ」を擁するバカルディ社は、2011年から続く長年のパートナー関係があります。その信頼関係から、今回の特別なコラボレーションが実現。使用する樽は、スコットランドで厳選されて恵比寿に届けられたそう。醸造、貯酒もここ恵比寿で行われました。

以前、このビールがデュワーズ12年の樽に詰められる前の状態を取材する機会がありましたが、ついに熟成を経て完成したと聞き、発表会へお邪魔しました。どんな味わいに変化したのか、期待が高まります。

ビールとウイスキーの境界線を旅する一杯

Key of the Night Barrel aged:1,800円

目の前に置かれた一杯は、琥珀色に深く輝き、まるで上質なウイスキーのよう。グラスを近づけると、デュワーズ樽由来の甘くまろやかな樽香と、バニラやハチミツを思わせる香りがふわりと立ち上ります。

ひと口含んで、その概念は完全に覆されました。ビールの特徴である炭酸はごく穏やかで、シュワっとした爽快感はありません。とろりとした印象。ウイスキーをロックでゆっくりと味わっているかのような、深みのある味わいが広がります。

「これはウイスキーなのか、でもビールの麦の甘みも感じる」、という不思議な感覚。ベースとなっているのは、アルコール度数が高めのバーレーワインスタイル「Key of the Night」。そのしっかりとしたボディに、スコッチウイスキーの複雑な風味が溶け込んでいます。

サッポロビール株式会社 ヱビスブランド Chief Experience Brewer の有友さんにお話を伺うと、「木樽で熟成させる間に水分がある程度蒸発し、味わいが凝縮されたんです」とのこと。なるほど、この濃厚さはそこから生まれているのですね。アルコール度数は8.5%とビールとしては高めですが、刺激的な感じはなく、驚くほど丸みのある口当たりです。ウイスキーが少し苦手という方でも、この優しい樽香と甘みは楽しめるのではないでしょうか。

熟成前のビールと飲み比べできるセット(2,800円)も用意されており、その劇的な変化を体験するのもおすすめです。

唯一無二の体験を求めて恵比寿へ

サッポロビールが長年培ってきた醸造技術と、スコットランドの伝統が出会って生まれた、まさに奇跡の一杯。300リットルという数量限定ですが、有友さんによると「人気にもよりますが、11月中はお楽しみいただけると思います」とのこと。気になる方は、この機会を逃さずに。ヱビスの新たな挑戦が生んだ唯一無二の味わいを体験しに、恵比寿を訪ねてみてはいかがでしょう。