三鷹『グラバー亭』創業50年!二世代で守る長崎の味。皿うどんに金蝶ソースをかけて麒麟で乾杯

三鷹『グラバー亭』創業50年!二世代で守る長崎の味。皿うどんに金蝶ソースをかけて麒麟で乾杯

三鷹の路地裏で半世紀。地元で愛され続ける長崎中華の名店「グラバー亭」。長崎出身の初代女将さんと本場で修行した先代の想いを、二代目のご夫婦が引き継いでいます。家庭的な町中華の雰囲気ながら、その味は本場・思案橋の名店にも負けない本格派。三鷹で長崎の風を感じられる一軒です。

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昭和49年から続く、三鷹の長崎物語

「ちゃんぽん・皿うどん味のグラバー亭」の赤文字に惹かれる

JR三鷹駅南口の喧騒から歩いてわずか2、3分。黄色い看板と龍踊りのイラストが目印の「味のグラバー亭」は、昭和49年(1974年)の創業。以来、お昼時には行列が絶えないほどの人気を誇ります。

店内はカウンターとテーブル席が並ぶ、どこか懐かしい昭和の食堂の雰囲気。壁にはグラバー邸など長崎の観光ポスターが飾られ、これからいただく料理への期待感を高めてくれます。このお店の物語は、三鷹生まれの先代が長崎でちゃんぽん作りを修行し、長崎出身の奥様とともに故郷・三鷹で店を開いたことから始まりました。

現在は二代目ご夫婦が厨房に立ち、先代から受け継いだ味をしっかりと守っています。訪問時は、将来3代目になるかもしれないお子さんが空いたテーブルで宿題をしていました。そんな家族経営ならではのアットホームな空気感が、この店の大きな魅力のひとつです。

まずはビールと餃子から。本場の流儀で皿うどんを味わう

キリンラガービール中瓶:550円

まずは瓶ビールをお願いしましょう。長崎にゆかりの深いグラバーさんが関わったキリンラガービールが用意されているのが嬉しいですね。それでは乾杯!

餃子:450円

おつまみには餃子を。細長い形が特徴的。

パリッと焼かれた皮の中から、豚肉の旨味がじゅわっと広がります。実はこのスタイルも長崎名物のひとつなんですよね。

クセは控えめなので、ちゃんぽんや皿うどんの味を邪魔しない名脇役です。

皿うどん太麺:1,000円

そしていよいよメインの皿うどん。

この店が本格派である証。それは、麺を細い揚げ麺か、ちゃんぽんと同じ太麺かを選べること。お酒のつまみとして楽しむなら、断然「太麺」がおすすめです。

ちゃんぽん用の太い丸麺を香ばしく焼き付け、その上に野菜や魚介がたっぷり入った熱々の餡がかかってやってきます。この麺こそが、わざわざ長崎から取り寄せる「唐灰汁(とうあく)麺」。

独特の風味と、モチっとした中にコシのある食感は、この麺でなければ味わえません。ところどころに付いたカリカリの焦げ目もたまりません。

具材には長崎から取り寄せる本場のかまぼこやアサリが使われており、細部へのこだわりが感じられます。優しい味付けの餡と麺を絡めて頬張れば、三鷹にいながら長崎を旅している気分に浸れます。

長崎の食卓に欠かせない「金蝶ソース」

テーブルに目をやると、当たり前のようにソースが置かれています。これは長崎の食文化に欠かせない「金蝶(きんちょう)ソース」。一般的なウスターソースより少しスパイシーで旨味が濃く、皿うどんにかけるのが長崎のスタンダードです。

優しい餡の味を、このソースがキリリと引き締め、味に深みを与えてくれます。半分ほど食べたところで、ぜひこの味変を試してみてください。ちなみに常連さんは、パラパラとしっとり感が両立した人気のチャーハンにも、この金蝶ソースをかけて楽しむそうです。

気分はすっかり長崎銅座町の町中華

創業約50年。創業者から二代目へと、家族で紡いできた本物の長崎の味がここにあります。長崎直送の唐灰汁麺と金蝶ソースが、その味を揺るぎないものにしています。

三鷹駅からすぐという立地で、ランチはもちろん、13時過ぎの落ち着いた時間帯ならゆっくり昼飲みも楽しめます。家族経営の長崎中華は東京では貴重、ぜひ訪ねてみてください。

店舗詳細

サービスセットとお酒のメニュー
料理のメニュー
店名グラバー亭
住所東京都三鷹市下連雀3丁目25−8
営業時間11時30分~14時30分
18時00分~21時00分
土祝は昼の部のみ
日定休
創業1974年