新橋『香味』台中の味を守って40年!家族3代で切り盛りする人情台湾中華に舌鼓。憧れの肉圓も登場

新橋『香味』台中の味を守って40年!家族3代で切り盛りする人情台湾中華に舌鼓。憧れの肉圓も登場

新橋駅烏森口から徒歩3分。今回は新橋で貴重な老舗個人店、創業から40年近く愛され続ける『台湾料理 香味』を紹介しますす。扉を開ければ、そこはまるで現地の食堂。建築家出身という異色の経歴を持つ二代目店主が作り出す空間で、台湾麦酒片手に、本格的な台湾料理を満喫しました!

スポンサーリンク

建築家の店主が設計した、居心地の良い「台湾の原風景」

新橋という街は不思議なもので、再開発が進む表通りから一歩路地に入ると、昭和の時代から時が止まったような空間が広がっています。『香味』もまた、そんな新橋のノンベエダンジョンの奥深くにあるお店です。

創業は1986年。現在は、二代目となる河田泰宗さんが、三代目となる息子さんたちと共に暖簾を守っています。実は河田さん、かつては建築家として活躍されていた方。台湾の古都「台中」出身のお父さんが開いた店を引き継ぎ、そして今度は息子さんへとタスキを繋ごうと奮闘されていまいす。

40年続く店なので、つくりはコンパクト。隣の席との距離が近いのも、台湾の夜市(イエシー)の屋台に迷い込んだような臨場感があって楽しいです。

厨房から漂う八角やごま油の香り、中華鍋の音、そして常連さんたちの笑い声。酔っ払ってくると、ここが新橋だということを忘れさせます。

台湾ビールで乾杯!一人でも色々楽しめる小皿料理の数々

それでは、早速いただきましょう。まずは定番の「台湾ビール」(600円)で乾杯。

日本のビールよりもライトな飲み口で、湿度の高い台湾の気候に合う味ですが、ここ新橋の熱気にもよく似合います。

おつまみの一品目は、河田さんイチオシの「地鶏の蒸し鶏」(1000円)。

若鶏にこだわっているそうで、しっとりとした肉質と、噛むほどに溢れる鶏の旨味がたまりません。たっぷりとかかったネギ油の香ばしさが食欲を刺激します。

一人飲みで前菜に1000円は少し贅沢に感じるかもしれませんが、このボリュームとクオリティなら納得。食べる価値のある一皿です。

ビールが空いたところで、「台湾紅牌紹興酒」(600円)をお燗でオーダー。まろやかで、温かいお酒が胃袋に染み渡ります。

二品目は何を頼もうかとメニューを眺めていると、店主さんが声をかけてくれました。

「台湾は海に囲まれているから、海鮮も美味しいよ。牡蠣のお好み焼きも名物だけど、今は海老もおすすめ」

そんな言葉に背中を押され、「海老玉子炒め」(1200円)をチョイス。今年は牡蠣が不漁という事情もあるようですが、こうしたお店の方との何気ない会話も、個人店ならではの楽しみです。

運ばれてきた海老玉子は、黄色とピンクのコントラストが美しい一皿。

強火で一気に炒められた玉子はふわふわで、プリッとした海老との食感の対比が楽しい。優しい塩味が紹興酒の芳醇な香りとよく合います。

すっかり気分が良くなり、チェイサー代わりに「ヱビスビール」(中瓶600円)を追加してしまいました。

〆には「腸詰め炒飯」も人気だそうですが、今日はお腹と相談して「肉圓(バーワン)」を。台湾の代表的な小吃(シャオチー)です。揚げるタイプと蒸すタイプがありますが、こちらは蒸し。

サツマイモ粉などで作られた半透明の皮は、ぷるぷるとしたくず饅頭のよう。中には筍や肉などの具材がぎっしりと詰まっています。

独特の食感と、甘辛い味付け、そしてパクチーの香りが口の中で弾けます。好みは分かれるかもしれませんが、台湾好きにはたまらない味です。

新橋の夜、台湾の風に吹かれて

青唐や豆板醤など味変する辛い調味料を試してみるのも楽しい

建築家から料理人へ転身し、父の味を守りながら進化を続ける河田さん。そしてそれを支える三代目の息子さん。家族経営ならではの温かい空気が、仕事帰りの疲れを優しく癒やしてくれます。

一人でふらりと立ち寄って、小皿料理をつまみに台湾ビールを一本。そんな使い方ができるのも、懐の深いこの店ならでは。新橋で飲む夜、ふと異国の風を感じたくなったら、桜田公園の裏手を覗いてみてください。最近は台湾食ブームもあって若いお一人様も多いそうですよ!

ごちそうさまでした。

店舗詳細

前菜メニューの一部
青菜・海鮮メニューの一部

料理は100品以上あり、メニューブックはかなり分厚いです。豊富な献立は、ぜひお店を訪ねてご覧ください。

店名台湾料理 香味(コウミ)
住所東京都港区新橋3丁目16−19
営業時間11時30分~15時00分 ※平日は14時まで
17時00分~22時00分 ※日祝は21時30分まで
月定休
創業1986年