本所吾妻橋『おかとく』祝65周年!下町情緒のあるもんじゃ店で乾杯!

本所吾妻橋『おかとく』祝65周年!下町情緒のあるもんじゃ店で乾杯!

本所の「おかとく」は、昭和33年に開店したもんじゃ焼き・鉄板焼きの店です。昭和のまま時間が止まったようなレトロな空間で、墨田の風を感じながらもんじゃ焼きを楽しみましょう!15時開店なので、早い時間から飲みたいときにもオススメです。

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65年間、店に立ち続けてきた女将さん

「もんじゃ焼き」は、いまでこそ中央区月島や荒川区町屋が「もんじゃの街」として知られていますが、昭和から平成初期の東京都市部にはどの街にも「もんじゃ」や「お好み焼き」を出す店はありました。

とくに下町・墨東・城東エリアには「もんじゃ焼き」の店が多くあり、昨今は店数が減ったとはいえ、往時から続くノスタルジーたっぷりな店がしっかりと営業中です。

今回は、蔵前から浅草を横目に隅田川にかかる厩橋(うまやばし)を渡った先にあるもんじゃ焼き屋さん『おかとく』をご紹介します。

外観

もんじゃ焼きの店『おかとく』の開店は1958年(昭和33年)。創業としていないのは、それ以前は氷店だったため。

氷店の女将さんが、店先でかき氷と一緒にもんじゃ焼きを提供するようになり、以来65年。御年80歳を超える女将さんが『おかとく』の暖簾を守り続けています。

内観

「シャッターを閉めちゃうと、真っ暗になって寂しいの。店を開けとる交流ができて楽しいわ。それに、仕事をするほうが頭の回転にもなるから」と話す女将さん。

店の前を行き交うご近所さんとにこやかに挨拶されている姿が印象的でした。

最近は海外からの観光客が訪れ、翻訳アプリ越しのコミュニケーションも楽しんでいらっしゃいます。

隣に座ったお客さんは、ニューヨークから来たというご夫婦。新婚旅行で日本にやってきて、今朝羽田に着いたばかりだそう。

店内には懐かしいビニール貼りの丸椅子と鉄板テーブルから数卓並んでいます。

営業開始は15時。周りの居酒屋より一足早く開くため、早くから飲みたいお客さんがやってきます。近所の方はお鍋持参で訪れ、もんじゃ焼きをテイクアウトしていきます。

品書き

お酒

  • 瓶ビール アサヒスーパードライ・サッポロラガー大瓶:600円
  • 缶ウーロン割:320円
  • 缶トリスハイボール:320円
  • 缶レモンチューハイ:300円
  • 缶理サーブウォーター:400円
  • 酒ワンカップ:350円

料理

  • もんじゃ:400円
  • 焼そばもんじゃ:450円
  • コーンもんじゃ:450円
  • カレーもんじゃ:450円
  • 牛もんじゃ:500円
  • 桜えびもんじゃ:500円
  • 五目もんじゃ:500円
  • 明太子もんじゃ:550円
  • 焼そば:500円
  • 五目てん:550円
  • 牛てん:550円
  • あんこ巻:500円

安くて美味しい、日常の中にある「もんじゃ」

サッポロラガービール大瓶(600円)

ご高齢の女将さんを気遣い、お客さんたちはお酒の用意や片付けを、できる限り自分たちで行っています。冷蔵庫には、かつて吾妻橋の袂で製造されていた熱処理ビール・サッポロラガービールやアサヒスーパードライの大瓶がキンキンに冷えています。

女将さんにビールを取り出したことを告げて、それでは乾杯

五目もんじゃ(500円)

看板料理のみもんじゃ焼きは、有名店と比べて半額以下の値段設定です。持ち家で女将さんがお一人で切り盛りされているとはいえ、驚くほど良心価格です。地元の方が集まる理由がよくわかります。

久しぶりのもんじゃ焼きづくりに挑戦します。

土手の構築があまく、生地が伸びてしまいました。醤油やソースが焦げる香りは十分に魅力的で、焼ける合間に大瓶1本は空になってしまいそうです。

無事、完成。鰹節、揚げ玉、桜えびがしっかり入った、シンプルでも満足感の高いもんじゃ焼き。

焼そば(500円)

焼そばも、自分でつくるスタイルです。

蒸した中華そばをもんじゃ焼きと同じ特製ソースを和えつつ炒めていきます。女将さんによると、「強火で一気に炒めると、水分が飛んで味が麺に染みるため、美味しくなるよ」とのこと。美味しく作れました!

缶レモンチューハイ(300円)

お客さん同士の会話もあり、昭和の下町(墨東)らしい情緒がいつも以上にお酒を進ませてくれます。冷蔵庫から缶酎ハイをひとつ。お隣の外国人は、この酎ハイが気になるそうですが、酎ハイを英語で説明するのは難しいですね。「hard seltzer」で通じず「something like a gin fizz」で理解してくれたようです。

ごちそうさま

空瓶や缶は回収かごへ。しっかり後片付けまで行って、お会計を。昔の駄菓子屋さんのように扉を開け広げているので、ビヤガーデンに近い開放感がありますが、ここは街のお好み焼き店。飲み過ぎ、長時間滞在はせず、静かに雰囲気に浸るのが一番です。

氷屋さんの頃から続くかき氷も評判。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名おかとく
住所東京都墨田区本所2-13-4
営業時間営業時間
[月・木~日]
15:00~21:00
日曜営業
定休日
火曜日、水曜日
開業時期1958年