野毛で飲みたいという話はよくありますが、古い街だけに、チェーン店を除けば宴会で使える酒場は多くはありません。そんなときに心強い存在が100席以上ある『大黒屋』です。創業から約60年になる個人店です。
目次
お一人様から宴会まで
横浜を代表する飲み屋街「野毛」。かつては桜木町に三菱の造船所や貿易港、東急東横線の終着駅があり、繁栄していました。
しかし、2003年に東急東横線が廃止されると野毛は衰退の道をたどりました。そうした中でも、老舗酒場の力と応援する常連客の存在もあり、最近の酒場ブームの中で飲み屋街・野毛は再評価され、再び賑わいを取り戻しました。
そんな野毛の歴史をみてきた酒場のひとつが『大黒屋』です。
創業者の大将と女将が率いる家族経営の酒場、『大黒屋』は野毛で長年愛されてきました。現在は女将さんが中心となって店を守っています。創業は1963年頃で、すでに60年の歴史を誇ります。
暖簾の向こう側は活気がある空間。店舗は長年使われてきたため、飴色に染まり、酒場好きの心をくすぐります。
厨房に向いたカウンター席や、昭和の酒場に多い小上がり風のテーブル気を配置した、典型的な酒場のつくりです。一階だけで見ると、個人店らしいまとまった雰囲気ですが、実は二階(6名~の宴会)や三階(20名以上の宴会)もあり、宴会利用にも対応しています。
野毛には宴会利用できる老舗の個人店が少ないため、『大黒屋』は頼りになる存在です。
品書き
お酒
- 樽生ビール キリン一番搾り:中ジョッキ550円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ大瓶・キリンラガー大瓶:660円
- 瓶ビール サッポロヱビスビール大瓶:715円
- レモンサワー:418円
- 緑茶割り:418円
- ホッピーセット:660円
- 日本酒 沢の鶴:330円~
- 冷酒 沢の鶴 純米生酛 マスうけ1合:660円
- 冷酒 伏見男山 マスうけ1合:660円
- 沢の鶴 本醸造生 300ml瓶:660円
料理
刺身
- 三点盛り:925円
- 特製まぐろぶつ:506円
- まぐろ:924円
- かんぱち:935円
- あおりいか:770円
- 馬刺し赤身:735円
- 馬刺し霜降り:1,375円
天ぷら
- 盛り合わせ:770円
- イカ天盛り:880円
- 穴子天盛り:1,100円
- きす天盛り:770円
- 野菜天盛り:770円
- 海老天盛り:1,320円
- 単品天ぷら(海老・小柱かき揚げ・めごち・ホッキ貝・アスパラ・しいたけなど):110円~
焼き物
- 焼鳥(たん・はつ・かしら・つくね・砂肝・正肉など):143円~
- ほっけ:660円
- いかバターホイル焼き:770円
- 手羽先2個:286円
- カンパチかま焼き:825円
日替わり
- サーモン刺:700円
- 海鮮春巻き:770円
- きびなごから揚げ:660円
- 近代煮付:1,540円
正統派の大衆割烹で乾杯!
瓶ビール エビス(719円)・キリンラガー(660円)
普段は宴会をあまり開かない筆者ですが、今日は違います。野毛の一軒目、人数がいるならば『大黒屋』はぴったりですね。
横浜発祥のキリンと東京発祥のヱビスを揃えまして、それでは乾杯!
特製まぐろぶつ(506円)
天ぷらを筆頭に、刺身と焼鳥が店の看板料理です。刺身なら、お得感のある特製まぐろぶつは注文しておきたいものです。海苔巻きになっているのが特長です。
鮭のるいべ
日替わりメニューで度々登場する鮭のるいべを注文。シャリっとしていますが、口の温度で溶けると脂が広がり、その甘さがビールを誘います。
ちくわ磯辺揚げ(550円)
磯辺揚げも天ぷらのひとつですよね。揚げたてでザクザク、衣も美味しい逸品です。
海鮮春巻きなど
海鮮春巻きのような酒場らしいアレンジ料理もあります。冬は鍋料理も人気。
ごちそうさま
にぎやかですが騒々しくはありません。野毛の大きなお店では、このようなお店は貴重な存在です。若者が集まって活気づいている現在の野毛ですが、飲み慣れた酒場好きに応えてくれるこのようなお店が変わらず営業しているのはとても嬉しいです。
口開けは15時30分からなので、早めに乾杯したい人にもおすすめです。
近くの老舗
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 大黒屋 |
住所 | 神奈川県横浜市中区野毛町2-71-4 |
営業時間 | 営業時間 [月~土] 15:30~23:00(L.O 22:00 ) [日] 15:30~21:00(L.O 20:00) 日曜営業 定休日 不定休 |
開業時期 | 1963年頃 |