桜木町・野毛『萬里本店』昭和24年創業、ビールが進む餃子といえばここ!

桜木町・野毛『萬里本店』昭和24年創業、ビールが進む餃子といえばここ!

2020年9月25日

お馴染み、神奈川県最大の飲み屋街、横浜市中区「野毛」。老舗の居酒屋をはじめ、やきとり、リーゼント、船乗りバー、樽生ホッピーにセンベロ系と、個性豊かな酒場が300軒近く集まる野毛は、酒場好きにとって夢の国。

横浜という地域性が色濃く出ているエリアであり、首都圏のどの飲み屋街にもない”ハマの魅力”に満ちています。

野毛で何軒か飲んだ後は、中華で〆るという人も多いです。中華街だけでなく、この界隈にも中華料理店は非常に多く、しかも長年続く常連さんに愛されているお店ばかり。「萬里(ばんり)」もそんな一軒です。

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野毛の老舗中華といえばココ

野毛に店を開いて70年以上。界隈きっての老舗中華です。中国から帰国してきた初代が、餃子を看板料理にして店を開き、以来、当時から変わらない餃子が名物です。

街の中華屋のような店構えですが、二階には大きめなホールがあり、宴会利用も可能です。

1階は厨房に向いたカウンターで15席ほど。飲んだ帰りにここのカウンターに滑り込み、キリンの大瓶(600円・税別)を一本空けて落ち着くのがまた良いのです。それでは乾杯!

樽生(480円・税別)は現在はキリン一番搾り、瓶はキリンに加え、青島ビール(464円・取材時)なども選べます。

酎ハイや永昌源の 五加皮酒(うーかーぴーちゅう)、杏露酒(しんるちゅう)などもありますが、お店の特色を楽しむならば紹興酒。金ラベル(浙江越王台紹興酒)、赤ラベル(紹興花彫酒)など種類が多く、サービスで1本千円ちょっとという破格の値段でだしてくれることもあります。

萬里の魅力は品数の多さと、なによりその安さ。一人飲みに嬉しい、値段半分量半分の小皿料理がこの通り大変充実しています。とくにうま煮系はビール・紹興酒における最高のパートナー。二千円でお釣りが来る程度に済ませられ、本格中華の満足感も味わえます。

何を頼もうか、迷うのも楽しい100種類以上の品数。餃子が焼けるまで、ひたすら品書きを眺めてビールが進みます。気づけば633は空っぽに。もう一本ください。

日本で最初にギョーザを売り出した、を謳う

諸説ありますが、野毛において「日本で最初にギョーザを売り出した店」という一軒。近隣では、餃子といえば野毛の「萬里」というのは、今もよく聞く話。そんな萬里の餃子(340円・税抜)はぜひ頼みたい一品。焼きと水から選べます。

醤油皿に収まる一口サイズ。ちょっぴり厚めの皮、キレイなきつね色の焼き目はサクサク。具はしょうがとにんにくが調和し、肉のバランスがよく、とても軽い印象です。ただ、余韻はしっかりと長く、そこにすかさずよく冷えたキリンビールをぐっと合わせるのがたまりません。

個性を際立たせた餃子が話題になる時代ですが、王道の餃子がやっぱり落ち着きます。

鶏肉ヨウコウうま煮小皿(560円)。鶏、たけのこ、ピーマンなど、どれもサイコロサイズに揃えられているのがポイント。

ちびりとつまむのに丁度いい料理。それにしても「ヨウコウ」ってどういう意味でしょう。次回飲みに行った際に聞いてみます。

紹興酒でちびりと〆飲みを

グラス売りの紹興酒(税別390円)は目の前で注いでくれて、この通りなみなみ。何杯か飲んできた後の紹興酒の辛さは、もう一軒行っちゃうかと思わせてくれる魔性の味。

野毛は飲み屋街ですが、萬里で楽しむ中華飲みもお忘れなく。ここもまた、横浜のムードが漂うよき一軒です。

ごちそうさま。

(支店もあります。料理はだいたい一緒。円卓あり96席。本店がしまっていても、こちらはラストオーダー22時と遅めで安心。)

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名萬里本店
住所神奈川県横浜市中区野毛町2-71
営業時間営業時間
[火〜土・祝日] 12:00~20:30(20:00L.O)
< 休憩 > 平日 14:30〜16:30(14:00L.O)
[日] 12:00~17:00(16:30L.O)
日曜営業
定休日
月曜日 (月曜祝日含む)
開業年1949年