都内を中心に点在する老舗大衆食堂『ときわ食堂』の系譜にある『金町ときわ』。町屋ときわ食堂からの暖簾分けで、ご家族で切り盛りされています。二階席もある大箱ですが、毎夜満席近い賑わいにあるご繁盛店。魅力はお手頃価格の料理とあたたかい接客です。
目次
家族経営のお手本のような素晴らしい食堂
外観
ときわ食堂は1922年の押上で創業した『ときわ食堂総本店(現存せず)』を起点として都内(一部埼玉)各地に暖簾分けで店を増やしてきた東京を代表する「ザ・大衆食堂」です。最盛期はかなりの店数があったことからチェーン店と認識されるかもしれませんが、それぞれが家族で経営する個人店(家族経営の法人格含む)です。
各店ともビールがアサヒで、海鮮が強いなどの共通点(一部店舗を除く)がありますが、店の雰囲気や品揃えはそれぞれの個性がでています。
今回ご紹介する『ときわ食堂 金町』は、ときわ食堂の中でも特に賑わう一軒です。チェーン店全盛期にありながら、ここは一階・二階あわせ50席以上はあるような大箱が、平日の夜でも満卓になるほどお客さんがやってきます。
それでは、人気の理由をみていきましょう。
内観
天井が高く、あったかい雰囲気の店内。優しいお声の女将さんが朗らかに迎えてくれます。女将さんはお客さんの顔をよく覚えていらっしゃるので、常連になりたくなるのもわかります。
手伝うお店の皆さんも明るくそして手際が抜群にイイ!ですので、満席でもストレスなく心地よく過ごせます。
仕入先である足立市場の皆さんの名前が並ぶ立派な一枚板の千社額に、老舗の風格を感じます。
品書き
お酒
- 樽生ビール アサヒスーパードライ:中580円 小380円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ:大600円 小450円
- 清酒:大480円 小300円
- 酎ハイ:380円
- ウーロンハイ:400円
- 緑茶ハイ・トマトハイ・グレープフルーツハイなど:各450円
単品料理
- 天ぷら盛:600円
- とんかつロース:550円
- イカフライ:400円
- メンチカツ:420円
- 豚てき:550円
- 下足唐揚げ:350円
- なす味噌炒め:480円
- 焼きギョーザ:380円
- ポテトサラダ:280円
定食・食事
- 天丼:800円
- お刺身とハンバーグ定食:880円
- 鉄火丼:800円
- チャーハン:550円
- カツカレー:630円
- 焼そば:450円
短冊・ホワイトボード
- 中とろぶつ:500円
- まぐろ中おち:400円
- はまち刺:500円
- あじ刺:400円
- ヒレカツ:560円
- コハダ酢:380円
- いくら丼:1,100円
- 豚肉大根煮付:400円
- 牛生姜焼き:600円
お酒もおつまみも豊富。定食から本格的な居酒屋使いまで用途は様々
アサヒスーパードライ大瓶(600円)
それにしても献立が豊富!いい意味で困ってしまいます。手元のメニューに収まりきっておりません。見落としがないよう、壁に張り出された短冊やホワイトボードをすべてチェックしていたら、喉が乾いてしまいました。
ますはビールを飲んで落ち着きましょう。アサヒスーパードライの大瓶をもらって乾杯!
蒸しエビ(380円)
すぐに出そうな小鉢として、蒸しエビを選んでみました。寿司種のように開いていますね。ちびちびつまんでいると、次の料理がきました。さすが、早い!
肉シューマイ(330円)
肉が溢れんばかりに詰まった、文字通り肉シューマイです。無骨なところがむしろ美味しそう。
箸を入れるのに少し力を入れないといけないほど、みっちりとつまっています。一口頬張れば、濃厚な旨味に思わずうなずきたくなるほど。
くわいの唐揚げ(380円)
「くわい」があるのも珍しいですね。独特な風味がクセになります。中トロ刺身からカレー、くわいをつかった料理まで揃う、食べたいものが決まっていなくても、ここにくれば食べたい料理が見つかりそうです。
酎ハイ(380円)・トマトハイ(450円)
しっかり濃くて氷は控えめ、下町の焼酎濃いめの酎ハイボールに慣れたノンベエさんも、これならば喜ぶに違いないです。
ごちそうさま
一人で飲む常連さん、夫婦やカップル、家族連れでやってくる人、会社帰りの飲み会に訪れる人もいる、みんなが平等に心地よく過ごせる空間です。
朝9時から営業しているのも見逃せないポイント。ここならば夜勤明けの朝飲みも可能です。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | ときわ食堂(金町) |
住所 | 葛飾区東金町1-19-10 |
営業時間 | 営業時間 9:00~14:30 17:00~22:00 定休日 水曜日 |