雑餉隈駅前で昭和8年創業の老舗酒屋『ふじきや』は、店の奥で角打ち営業もしています。毎日集まる常連さんで賑わう店内。そっとお邪魔して、皆さんとテーブルを囲んで一杯飲めば、あったかい気持ちになることでしょう。
駅とともに90年。昭和から続いてきた角打ちコーナー
外観
福岡天神から久留米に向けて快走する西鉄電車の脇で90年続いてきた酒屋『ふじきや』。雑餉隈(ざっしょのくま)駅とは目と鼻の先です。
長年、商店街を踏切で交差してきた西鉄電車ですが、2022年(令和4年)に高架化され、駅のイメージも近代的なものへと変貌しました。
それでも駅前の『ふじきや』はかわりません。基本的に年末年始やお盆を覗き毎日休まず営業しています。
内観
個人商店で比較的コンパクトに見える店構えですが、店内は奥へ意外なほど広がっています。ビールの冷蔵庫や焼酎、ワインの棚を過ぎた先には、常連さんたちが集まる角打ちスペースがあるのですが、店頭からは「角打ち営業」は分かりづらいです。
ちょっとした隠れ家気分です。
品書き
店内はお客さんが集まるテーブルと壁に向いたカウンター、おつまみなどが並ぶスペースと効率よく配置されています。時刻は平日の15時30分頃。すでに大先輩の皆さんは楽しく飲んでいらっしゃいます。
瓶ビール、缶ビールは各社あり、日本酒や焼酎のグラス売りもおこなわれています。
- 生ビール中ジョッキ:420円
- グラスワイン:410円
- 櫻正宗:260円
- 麦焼酎二階堂:360円
- 米焼酎しろ:360円
(金額はすべて取材時のものです。)
お惣菜をつまみに大瓶をゆっくり傾ける
皆さんに習って、サッポロ黒ラベルの大瓶をチョイス。それでは乾杯!
ちょっとした小皿も用意されていて、乾き物だけでなく晩酌のような利用も可能のようです。常連さんは夕飯も兼ねているのでしょうか。
昔からワインに力を入れているようで、グラス売りのワインも飲んでみたいところです。
ごちそうさま
テレビはそろそろ野球中継の時間。皆さんの注目がテレビに向かいます。
女将さんや親切な常連さんたちが楽しく過ごす和気あいあいとした角打ちです。ただし、少し敷居が高く感じるかもしれません。情緒がありますから角打ちがお好きでしたらぜひどうぞ。
近くの角打ち
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | ふじきや(藤木屋酒店) |
住所 | 福岡市博多区麦野6-1-2 |
営業時間 | 10:00〜21:00(基本無休)※角打ち時間は要確認 |
創業 | 1933年 |