長崎・銅座で飲み歩く人なら一度は〆に食べたことがあると言われる『中華軽食 三八』。深夜まで営業しており、夜は落ち着いておでんを摘みにお酒が飲める雰囲気です。名物の皿うどんはびっくりするほど具だくさん!
昭和38年創業だからサンパチ
『中華軽食 三八』は、1963年(昭和38年)に創業した長崎の歓楽街・銅座を代表する”長崎中華”のひとつ。現在は二代目が中心となって切り盛りしています。名物はもちろん、ちゃんぽんや皿うどんといった長崎料理です。
店名の由来は創業した昭和38年からきており、店名は呼びやすさからお客さんの声で「さんぱち」となったそうです。早い頃から銅座周辺に支店を出店しており、観光通り電停周辺に3店舗、住吉電停付近に1店舗の合計4店舗体制が続いています。
今回は24時(週末は深夜2時)まで営業する、銅座町でもとくに遅くまで営業する『中華軽食 三八 銅座店』にやってきました。さんざん飲んだ後に、皿うどんの具で〆のお酒を楽しもうという考えです。
西九州最大の飲み屋街・銅座町も深夜営業しているローカル飲食店はそれほど多くなく、「もう少しだけ飲みたい」という人たちで賑わっていました。※本店はラーメンとおでんのみ
外観
コンパクトな店構えですが、実は店内は奥へと広がっており、一階はカウンターが一直線に続いています。二階からはちょうど宴会を終えたようなグループが続々と降りてきました。聞けば、二階は8人用のテーブルが5卓もあるそうです。
内観
カウンターの空席に滑り込み、お酒と料理を注文後、しばらく店内を見渡します。昨今の事情でアクリルが張り巡らされていますが、雰囲気のいいレトロ中華の雰囲気です。支店とはいえ、52年続く店ですから十分風格があります。
ポクポクと静かに湯気をあげているおでんは、長崎中華でお馴染みの黒くてトロトロとした汁で満たされていました。
紅生姜、長崎ローカルのチョーコー金蝶ソース、ごまがセットされ、さぁ、食べてください!という体制に。長崎の皿うどんにソースは必需品です。
品書き
お酒
日本酒(月桂冠):390円
瓶ビール中瓶(アサヒスーパードライ/キリンクラッシックラガー):580円
料理
- 餃子:410円
- 焼豚:540円
- ちゃんぽん:890円
- 皿うどん:940円
- 焼きそば:890円
- 焼き飯:700円
- 野菜炒め:630円
- おでん 棒天・いか天・半月天・たまねぎ天など:140円
- おでん すじ:170円
びっくりするほど具だくさん!皿うどんは酒の肴です
日本酒(390円)
ビールは瓶のみでアサヒとキリン。ここに来るまでにビールは心地よく飲んできたので、今回は日本酒からスタート。
焼酎文化の九州でも長崎は日本酒が比較的生産量・消費量が高いと言われていますが、ここでも焼酎は取り扱いがなく、日本酒を置いていました。
コップでいただきます。それでは乾杯!
皿うどん(940円)
5分ほど日本酒をちびりと飲んでいると、皿うどんが運ばれてきました。第一印象は「スゴイ量!」。
大皿いっぱいに、しかも平たいわけではなく山盛りになっています。麺が見えないほど山ほど具の入った餡が覆いかぶさっているのも強烈なインパクトです。店名は『軽食』なのですが――。
御存知の通り、長崎皿うどんは堅いパリパリ麺と柔らかい中華麺の2種類があり、『中華軽食三八』も選べます。こちらは『皿うどん 太(ふと)』。
一度鍋で炒めてから盛り付けているため、一部がパリッとしており心地よい食感です。ゴワゴワとした麺にコクが濃深く甘めの魚介系ダシの味がよくあいます。
海老、イカミミ、イカゲソ、アサリ、タコ、長崎巻蒲鉾、豚に加え、なんと牡蠣がコロコロと入っているではありませんか。お酒が1杯ではたりなさそうです。
お酒好きの味覚に合う、濃いめで具だくさん皿うどんを食べるために、少しお腹に余裕を持って長崎の飲み歩きを楽しみたいですね!
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 中華軽食 三八 銅座店 |
住所 | 長崎県長崎市銅座町14−11 |
営業時間 | 11:00~14:30(L.O.) 18:00~翌2:00 月定休 |
創業 | 本店は1963年、銅座店は1970年 |
公式サイト | https://www.sanpachi38.info/ |