鶴見「満洲園」昭和30年創業!餃子が名物、鶴見の大箱大衆中華

鶴見「満洲園」昭和30年創業!餃子が名物、鶴見の大箱大衆中華

2021年9月12日

鶴見駅前に70年近く続く老舗の大衆中華があります。店の名は「満州園」。戦後に多数誕生した横浜中華のひとつ。お昼から中休みなく営業しており、昼の餃子&ビールを楽しむ定番の店です。

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再開発を乗り越え、今も地元に愛される

満州園はもともと鶴見駅前で町の大衆中華として営業していましたが、横浜市主導の市街地改造事業によって再開発の波に飲み込まれます。こうして移転することとなり、1985年に完成した駅前大型商業ビル「フーガ」のテナントとして再オープン。以来、30年以上、駅前ビルの地階で営業しています。

ビルはリニューアルもされており現代風ですが、満州園は今も変わらぬ昭和の中華店のムードを漂わせています。

いわゆる「町中華」ではあるものの、世代をこえて通う家族連れの食事や近隣企業の宴会にも使われており、店はそれに応えられる席数80という大規模な構造です。

お昼から通し営業の店はほかに少ないからか、午後3時頃でもお酒を楽しみに来ているお客さんの姿は多く見られます。

なにはともあれ、中華店にきたらビールでしょう。横浜・生麦で製造されたキリンラガービール(720円)で乾杯!

キリンラガーの赤いラベルは中華によく似合います。

品書き

飲み物・現在はサントリー系が中心

樽生ビールは数年前に銘柄が変わり、サントリー ザ・プレミアム・モルツ(中650円)。瓶はキリンラガーのほか、サントリー ザ・モルツ(大びん720円)もあります。

料理

本格中華が一通り揃います。

五目うまに(1,120円)、カキと豆腐の土鍋煮込み(1,050円)、鶏肉のから揚げ(900円)など。一般的な中華店の大皿料理なので、数人でシェアしてちょうどいい盛り付けです。

麺飯類は、横浜発祥のもやし入りあんかけラーメンのサンマーメン(800円)など一通り。昔から通う人によれば、平打ち麺の焼きそば(※中華風820円)やタンメン(870円)も名物なのだそう。

定番おつまみ

おまたせしました。お酒飲み向けの手頃なおつまみメニューがこちら。豚耳(620円)、エビ団子(520円)、中華風冷し豆腐(520円)など。

看板料理の点心は、ギョウザ(580円)、スイギョウザ(760円)、春巻き(770円)、シュウマイ(4個670円)ほか。

長く続いた理由がわかる、クセになる美味しさ

豚耳(620円)

最初は「少し割高かな」と思っていたものの、豚耳を食べたところでガツーンとやられた気分。メインランドチャイナの味とは違うのかも知れませんが、コク深く濃厚なのに塩気を抑え旨味を際立たせたような味付けで、思わず大きく頷いてしまいました。

辣白菜(ラーパーツァイ)

お姉さんが特製と話す白菜の漬物も本格的な味付けでビールを誘います。

ギョウザ(580円)

名物料理の焼きギョウザ。25cmほどの比較的大きな楕円皿に7個が整列して運ばれてきました。

ニンニク控えめ白菜多め。ぱりっとした皮の中からまるで小籠包のように汁が流れてきます。

スイギョウザ(760円)

スイギョウザはこの通り、出汁が効いたスープにたっぷりと浮かんでやってきます。

皮のちゅるっとした食感、もちもちの具。醤油をつけず、そのまま出汁といっしょに頬張ってもいい味つけです。

醤油は使わず、テーブルに置かれた自家製ラー油を気持ち多めにのせれば、ますますビールが進むこと間違いありません。

全体的にボリューム多めの昔ながらの中華ですので、二人以上の利用がいろいろ楽しめておすすめ。鶴見を代表する老舗中華のひとつ、お近くで餃子&ビール気分のときにはぜひ!

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名満洲園
住所神奈川県横浜市鶴見区豊岡町2-2 フーガ2
営業時間営業時間
11:00~23:30(L.O23:00)
日曜営業
定休日
第2木曜日
開業年1955年
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