新小岩「かど鈴」 毎日2時から飲めるって素敵でしょ!若き正統派の酒場。

新小岩「かど鈴」 毎日2時から飲めるって素敵でしょ!若き正統派の酒場。

2019年10月3日

皆さんお気に入りのお昼酒スポットはどこでしょう。上野や赤羽、立石などの有名飲み屋街もよいですが、せっかくの貴重な昼飲みの機会、ちょっと違った街へ繰り出してみるのも楽しいものです。

新小岩は、24時間営業の飲める大衆食堂や15時開店の老舗立ち飲みもあって、明るいうちから梯子できる街。今回ご紹介するカウンターの店「かど鈴」も、新小岩の昼酒の昼酒ニーズを満たす人気の一軒です。

店名は「かど鈴」ですが、船橋からはじまった「増やま」の系列店で、メニューの多くは各店と共通しています。お通しなし、200円台のおつまみとお酒で二千円あれば楽しめると評判。また、個性的な揚げ物や人気の刺身など、おつまみも魅力があります。

増やまグループは船橋の老舗酒場で修行した方が創業した若きドミナント展開の酒場で、船橋を拠点に本八幡や新小岩など総武線沿線に店を開いています。新しくても、店の作りは正統派の酒場。ちょっと低めのカウンターと丸椅子が並び、お酒もキンミヤ、ホッピー、ホイスに天羽飲料製品と老舗リスペクトな内容です。

ビールは黒が一番搾り、ピルスナーがハートランド、瓶で赤星(大瓶500円)というラインナップです。生は1杯300円(外税・金額はすべて取材時)とリーズナブルで、ビール党の人も嬉しいお店。では乾杯!

酎ハイ(250円~)の種類が非常に充実しており、プレーンの酎ハイ(ボール)をはじめ、天羽飲料のハイボールのエキスをいれたキイロ、ガリをたっぷり入れて甘じょっぱさがクセになるガリ酎など、それぞれにファンがいます。

お酒も料理も、すべて店内の短冊から選ぶのですが、この店内をぐるぐる見回さなければいけない瞬間が楽しいです。大手のわかりやすい写真入りメニューになれた人には、むしろ新鮮でワクワクするのではないでしょうか。

名物は煮込み(300円)。牛モツやスジをいれた甘味噌味の煮込みは、ビールや酎ハイを誘うこと間違いなしの一品です。

しつこさがなく、見た目以上にあっさりとしていて食べ心地の良い煮込み。すぐにでてくるので、まずはビールとコレという組み合わせで頼むのがオススメです。

下町の色付きハイボール。こちらでは「キイロ」(280円)と呼ばれています。結構しっかりエキスが入っていますが、さほど甘いものではありませんのでご安心を。

日替わりのお刺身はホワイトボードから。もともと漁師町の船橋の飲み屋の流れがあるので、お刺身はバラエティに富んでいて季節感あるサンマなども入ります。※写真はイワシです

キンミヤに天羽の梅をぽちょんと垂らして飲む昔ながらの酒場ドリンク「梅割り」。

ほぼ甲類焼酎そのまま飲みすぎにご用心。エキスの濃さはこのくらいの色合いが平均でしょうか。

しっかり味のおつまみにぴったりの梅割り。紅しょうがのかきあげ(300円)は、お好み焼きなどにトッピングする細い紅生姜をそのまま揚げたインパクトある一品。しょっぱさとパリパリ食感があとをひきます。

毎日2時からやっているかど鈴。平日でも明るいうちから大人気です。新小岩で数軒はしごして、夕暮れとともに家に買える、ある意味健全な飲み方をぜひ!

もちろん、夜も地元にお住まいの方や会社帰りのスーツ姿の人々で賑わうお店です。お隣さんとの距離が近いですが、それ故に飲んでいる人同士、ときにはお店の人も一緒になって一体感ある雰囲気になるのも魅力です。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名大衆酒場 かど鈴
住所東京都葛飾区新小岩1-29-10
営業時間営業時間
[月~土]
14:00~23:00
[日・祝]
14:00~21:30
日曜営業
定休日
無休
開業時期2018年