ミュンヘン・Nationaltheater「ツム・フランツィスカーナー」 白いソーセージとビールを求めてビールの都へ

ミュンヘン・Nationaltheater「ツム・フランツィスカーナー」 白いソーセージとビールを求めてビールの都へ

ここはビールの都、ミュンヘン。ドイツ南部のバイエルン州の都市で、ドイツ第三の都市です。ビール好きの間で知られるドイツで今も現役の法律「ビール純粋令」が制定された街であり、10月には本場のオクトーバーフェストを目指して世界中からお酒好きが集まります。

歴史と文化、芸術に彩られた都でもあり、ロマン街道のハイライト「ノイシュヴァンシュタイン城」が有名ですが、Syupoはお酒のサイトですから、ここはやはり名物のソーセージとビールをご紹介します。

 

お酒を飲む瞬間だけが美味しさではありません。街、自然、人、様々な空気に浸ることも、美味しさのエッセンスです。

 

こちらは街の玄関口、DBミュンヘン中央駅。ドイツの主要都市へ結ぶ高速列車や、国境をこえてウィーンやプラハ、ストラスブールなどを結ぶ国際列車も発着しています。

 

マリエン広場を中心に旧シティーホールや教会が集まるミュンヘンの旧市街。歴史舞台に幾度と登場する老舗ビアホールや、今回訪ねる「ツム・フランツィスカーナー」もこの界隈です。

 

創業は1363年と歴史あるバイエルン料理のお店。伝統のあるお店ですが、朝から夜まで通しで営業していて、一人でふらっと立ち寄ることもできる気軽さもあります。

 

入ってすぐは地元の皆さんが軽く一杯ビールを飲んでいくようなカウンターコーナーで、店の奥に行くとテーブル席が並ぶレストランとなっています。ホップや麦をモチーフにした飾りがいかにもビールの都らしいですね。

 

なにはともあれ、LÖWENBRÄU ORIGINAL (レーベンブロイ 0,5 l 5,00 €)で乾杯!

 

ビールはレーベンブロイの黒やプレミアム、お店オリジナルのFRANZISKANER WHEAT BEERなどドラフトで6種類。ワインはスモールボトルもあるので、少しだけ飲みたいときや一人で訪ねても楽しめます。

 

レストランですのでパンがでてきますが、もちろんブレッツェル(Brezel)。焼き立てほかほか、外はカリっとしつつ中はしっとり。程よい塩気でビールのおつまみにもなる素敵なパンです。

 

さぁ、やってきました。今回の目的、ミュンヘンの郷土料理を代表するヴァイスブルスト(Weißwürste)。鍋に浸かってやってきますのでこれをお皿にとりわけ、甘辛い辛子ソースにつけていただきます。

さて、ソーセージではありますが表面の皮は食べずにむいて、詰めた肉の部分を食べるのがヴァイスブルストの特長です。写真は輪切りにしていますが、「まるままナイフを縦に入れ、くるりと回して剥がすのがスムーズですよ」、と身振り手振りで教えてくれる店員さん。

ふんわりしていて、複雑な香味が静かに舌を包み込みます。ちょっぴり塩強めで、ビールを進ませること間違いなし。

 

小麦麦芽をつかった濁りのある白ビール、ヴァイツェンはミュンヘンの名物です。FRANZISKANER WHEAT BEER(0,5 l 5,30 €)で、改めて乾杯!

繊細な苦味と柑橘系やバナナのようなフルーティーさをあわせもつコク深い味で、肉料理とあわせてちびりちびりと飲むのにぴったり。

 

ドイツを代表する料理のシュニッツェルなど豊富な肉料理が揃っていますが、せっかくですからもう一品ソーセージを。ブラートヴルスト(Franziskaner Rostbratwürstel)は、ドイツでポピュラーなソーセージです。

 

いっしょにでてくるたっぷりのマスタード。こういうひとつひとつに、本場の魅力を感じます。

 

パリっとした皮と、ジューシーな肉の汁、そしてペッパーなどの香辛料の風味が広がる瞬間が最高です。

 

昼食ピーク時は混雑していますが、少し時間をずらせばのんびりとしたムードになって、きっと旅の合間のリラックスになると思います。

お店の皆さんがとっても気さくなのも嬉しいポイント。観光名所に近いこともあって英語メニューの用意もありますから注文時も安心です。

白ビールと白ソーセージ、ミュンヘンらしい料理に舌鼓を打つひとときでした。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

ZUM FRANZISKANER
https://www.zum-franziskaner.de/
(+49) 0892318120
ドイツResidenzstraße 9 D-80333 München
9:30~24:00(不定休)
予算25.00€