【閉業※工場は稼働中】黒磯「 サッポロビール那須工場」  避暑地で名高い那須で作りたてビールを飲む

【閉業※工場は稼働中】黒磯「 サッポロビール那須工場」 避暑地で名高い那須で作りたてビールを飲む

2019年7月29日

サッポロビールのビール製造事業所は、北海道(恵庭)、仙台(名取)、千葉(船橋)、静岡(焼津)、九州日田(日田)。そしてもうひとつ、栃木県は那須にあるサッポロビール那須工場を加えた、合計6工場。

那須工場は少数多品種を得意とする工場で、同社の一部クラフトビールや、大手で珍しい無濾過のビール「白穂乃香」、黒ラベル135ml缶などを製造しています。

また、ビール工場に併設されたレストラン「那須森のビール園」で、作りたての一杯を楽しむことができます。

 

そんな那須工場でつくられる美味しい1杯を求めて、いざ新幹線。

 

那須工場の最寄り駅は、宇都宮線の黒磯駅ですが、都心からのアクセスは東北新幹線が発着する那須塩原駅が便利です。

 

駅前からビール園の最寄りを経由する路線バスがでています。

 

“高原の避暑地でできたてのビールを飲む”という、ビール好きにはたまらないシチュエーションです。

 

森のビール園という名称のとおり、周囲に大きな施設はなく、自然に囲まれた中にあります。

 

吹き抜けのドーム天井が気持ちいいエントランス。

ビール施設見学、サッポロビールグッズショップ、軽く一杯を楽しめるビヤカフェ、そしてビール園の4つのコーナーがあります。

 

グッズショップには、マニア垂涎の、業務用グラスも販売中。自宅でもライオン気分が味わえちゃう?

 

こちらがサッポロビール、那須 森のビール園。ビール工場とビール園は同じ建物内にあり、つくりたての一杯を提供してくれます。

 

90分飲み放題(2,000円)で、那須工場でつくられる限定の「空模様」シリーズ3種類に、ヱビスや黒ラベルが楽しめます。

 

建物の正面側の大半がこのビール園で、かなりの規模があります。二階まで達した大きな窓から入るこもれ陽が心地よく、都心のビヤホールとはまた違った魅力を感じます。

 

食べ物はバイキング形式。通常の2,000円コースに加え、ジンギスカンの食べ放題コース(2,700円)なども用意されています。

 

ビールもカウンターで受け取る方式です。ライオン方式の1度注ぎで満たされたジョッキはやっぱり美しい!

 

限定銘柄「流れる雲のヴァイツェン」。白穂乃香とは別のラインとなる栃木限定のヴァイツェンビールです。では乾杯!

 

90分、腰を据えてじっくりビールを味わいます。飲み終えたら、すぐ近くのカウンターで次の一杯。あぁ、いい時間です。

 

一部のタップは伝統のスウィングカランが使われています。流速が早く約4秒ほどでグラスを満たすものを、支配人がスマートに注いでくれました。

 

琥珀ヱビスも、ここ那須工場で製造されています。

 

さて、ほろ酔いになったところで、そろそろビール施設見学を。

 

那須工場は工場見学のようなツアー方式ではなく、ビールづくりの様子をジオラマで勉強していくスタイルです。

 

アテンダントさんと巡るコースと違って、シンプル…かと思いきや、いやいや、クリスタル麦芽、はるな二条大麦などの原料解説が非常に細かいです。

 

製造の様子は、模型を眺めながらお勉強。

 

VTRには普段目にすることのできない貴重なシーンも。

 

製造に関わる皆さんの手書きのメッセージ。

 

ところどころに用意されている窓からは、仕込み設備やタンクの様子をみることができます。

 

見学は30分くらい。サッポロビールファンの方でしたら、千葉工場や北海道工場にはない解説もあってなかなか楽しめるものかと思います。

 

見学のあとは、やっぱりビールを。併設のビヤカフェ「リオンズ」へ。こちらは定番の黒ラベルのほか、空模様シリーズの飲み比べセットがあります。

 

那須工場でつくられた黒ラベル。工場によって味が変わることはありませんが、なんとなく特別な気分がするものです。

改めて、乾杯!

那須 森のビール園は、残念ながら今年、2019年11月末で営業終了とアナウンスされています。リゾート感あふれる高原のビール園で飲める夏は今年が最後です。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

サッポロビール 那須工場  那須 森のビール園(WEBサイト
0287-60-1031
栃木県那須郡那須町高久甲4453-49
平日・祝日 11:00~16:00 (最終受付 14:30)
土曜・日曜 11:00~20:00 (最終受付 18:30)