バンコク・ルンピニ「珍平酒楼」 タイの焼鳥・ガイヤーンの銘店でお昼酒。

バンコク・ルンピニ「珍平酒楼」 タイの焼鳥・ガイヤーンの銘店でお昼酒。

タイ料理をおつまみに、ビールやワインクーラーをぐっと飲むのが大好き。とくに、「ガイヤーン」というタイの焼鳥はノンベエ心をくすぐる料理です。タイの首都・バンコクにある珍平酒楼(チャンペンレストラン)は、ガイヤーン屋台から始めて創業70年になるイサーン料理の老舗です。

現地の方や、長く駐在されている邦人の方にはおなじみのレストラン。MTRルンピニ駅から徒歩7分ほど。屋台時代が想像できないほど、明るく立派なレストランです。

 

営業時間は朝10時から、夜10時まで。そう、なんとこのお店、ずーっと通しで営業しているのです。お昼から飲めるお店が比較的多いタイ・バンコクとはいえ、やはり貴重な存在です。

これだけ強い日差しだと、お昼酒ならタイ料理を食べるというよりはビアホール・ビアガーデンに近い気分。エアコンのはいった快適な空間に清潔な丸テーブルが並びます。

ぴしっとした感じのウエイターさんがご案内。

 

メニューは多言語対応。老舗の本格レストランなだけに品揃えが膨大で、タイ語・英語とにらめっこするのは大変ですから助かります。料理は100~200バーツ(約300円~700円)ほど。タイの平均的な値段より少し高級ですが、接客や衛生面、空調などを考えればむしろ安いくらいです。

 

ビールはドラフトシンハーです。では乾杯!

中ジョッキ4杯分がはいったピッチャー(200バーツ)をオーダー。目の前でピッチャーからジョッキに注ぎ分けてくれます。いたれりつくせりフルサービス。その後も、目を合わせればすぐに伺いに来てくれる距離にウエイターさんが待機されています。その後もお会計までずっとお世話をしてくれました。高級店で豪遊している気分です(笑)

 

こちらが、看板料理のガイヤーン(130バーツ)。ガイヤーン伝説なんて地元の人に言われるほど、屋台から高級店に育った「珍平酒楼」。これが、さすが高い評価なのがうなずける美味しさ。パリっとした皮とジューシーな骨辺りのテクスチャのグラデーションがたまりません。

 

魚醤ベースにニンニク、ターメリック、コリアンダーなどが複雑に染み込み、それを炭火の香りが包んでいます。お店の特製チリソースにつけると、甘酸っぱさが味を引き締めて、これまたビールが進む味です。

 

ガイヤーンとビールですっかり楽しくなっちゃったところで、もうひとつの目玉、プーパッポンカリー(カニのカレー風味卵とじ・160バーツ)が登場。油ぽいことが多いこの料理ですが、珍平酒楼は比較的さっぱりとしています。その分油ではなくカニの旨味などでコクが深く、まろやか。

 

ごはんに掛ける人も多いですが、やっぱりビールのお供でしょう。

 

食堂として紹介されていることが多いですが、こうしてお酒主体の利用も全然大丈夫。大人数で大皿料理を囲むもよし、一人でちょっぴり非日常に浸るもよし、おすすめの一軒です。次にバンコクを訪ねるときも、早いうちに飲みに行きたいです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

珍平酒楼(チャンペンレストラン)
+66 2 287 1535
1030/1 Rama IV Rd, Khwaeng Thung Maha Mek, Khet Sathon, Krung Thep Maha Nakhon 10120 タイ
10:00~22:00(基本無休)
予算350THB