ここは旧東海道沿いの商店街。京急電鉄の鮫洲駅から運転免許試験場へ向かう途中に旧東海道と交差するのですが、この界隈は素敵な居酒屋が多く、京急沿線にお住いならばぜひとも開拓していただきたいエリアです。
そのときにまずは立ち寄っておきたいお店がここ「酒・飯田屋」です。
店構えは一般的な酒屋ですが、実はここは売り場の奥がオシャレな立ち飲みコーナーになっています。酒屋の角打ちのような簡素な作りではなく、このお店が単独であれば立派な立ち飲み店といえるほど。
角打ちといえば乾き物と缶詰が肴ときまっていますが、飯田屋は違います。見てください、この料理豊富な品書きを。50種近くは用意されているおつまみに、さらに本日のお刺身が加わるのだから、これはもう飲食店でしょう。お酒売り場の奥にこんな楽園が隠れているなんて、ご近所さんでないとなかなか見つけられません。
瓶ビール・缶ビールもありますが、角打ちでは珍しく生ビールサーバーも設置されています。中身は黒ラベル。だいぶ使い込まれて星マークがかすれてしまったジョッキですが、しっかり洗浄と冷却がされていて品質はばっちり。
それでは乾杯!今日も一杯目のビールが最高に美味しいです。
枝豆(290円)をおつまみにビールをぐいっと。平凡な組み合わせだけれども、だからこそ間違いのない良さがあります。
本日のお刺身はねぎとろとしめ鯖ということで、ねぎとろ(490円)をチョイス。これが一人で摘まむには十分すぎるボリュームでこの一皿で大満足に。
あわせるお酒は同じ品川区にあるドリンクメーカー博水社のハイサワー缶。お酒の入ったハイサワーで、そのままでも飲み屋で頂くハイサワーのあの味になっています。
ボリュームのあるおつまみを2品くらい頼んであとは何本かお酒を楽しみ、それから次の居酒屋へ行くという使い方をしましたが、常連さんは顔なじみ同士で金宮のボトルにホッピーを別々に頼み、楽しく宴会もされています。
通って常連さんの仲間入りができたらさぞ楽しいでしょうね!
日本酒も一ノ蔵・真澄など有名どころのハイクラス系が一杯売りでこの値段。富翁が大好物でみつけたら飲まずにはいられません。
丁寧な接客で一見さんでも安心。鮫洲へのアクセスがいい方はぜひ一度足を運んでみてください。きっと好きになると思います。日本酒やビール、洋酒まであらゆるお酒をリーズナブルに楽しむ、酒屋で飲む魅力が詰まっています。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
飯田屋酒店
03-3474-7308
東京都品川区東大井1-2-7
16:00~23:00(日祝定休)
予算1,500円