小岩「酒の山田や」角打ちで洋酒1杯、素敵な時間

小岩「酒の山田や」角打ちで洋酒1杯、素敵な時間

2015年6月27日

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酒屋で飲めるお店を角打ちと言いますが、この角打ちという言葉は福岡で誕生したと言われています。東京でも酒屋で飲む文化は明治以前からありますが、「立ち飲み」とか「もっきり屋」などと呼ばれていました。

いま、立ち飲みといえば居酒屋やバル業態でも椅子がないお店を言いますし、もっきりというのもいまいちピンときませんよね。

ということで、やはり角打ち(カクウチ)と呼んでいきましょう。

さて、なぜそんな話をしたかと言いますと、ここ小岩の「酒の山田や」は角打ちという言葉が東京で使われるだいぶ前から飲ませていた「もっきりや」だから。

駅から離れた旧道沿いに面した歴史ある酒屋で、建物こそ新しいですが古き良き力ある酒屋の佇まいのお店。

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小売コーナーはワインやウィスキーが豊富で、平均的な酒屋のそれよりも遥かにバリエーションがあります。

そして、その脇から入った細長いスペースが「もっきり」の空間。

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ずらりと並ぶウィスキーやブランデーの瓶には200円など値段がはられています。

ジョニーウォーカーやジャックダニエル、スーパーニッカなどの同じみの顔ぶれだけではなく、なんとオールドパーやロイヤルサルートまで揃っています。

たくさん角打ちを巡っていますが、オールドパーの一杯売りはここ以外見たことがありません。

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飲みたいお酒をご主人にお伝えするとその場でバーで使われているメジャーカップで注いでくれます。

店内で売っているお酒も持ち込めるので、それも合わせると飲めるお酒は無限大。生ビール(ヱビスが多い)やシェリーのグラスもあるので、世界中のお酒をあれこれ飲みたい人にはまさに楽園です。

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古くから続く酒屋さんなので通い徳利なんかも飾られています。通い徳利というのは、まだお酒のを瓶売りが普及する前の、酒屋で徳利に入れてお酒を売っていた時代のもの。空にしたらまた酒屋に持っていき詰めてもらうから通い徳利です。

そんな歴史のある酒屋で世界のお酒はいかがですか?

タイミングが良ければ女将さんの手作り料理もあります。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

酒山田や スタンドパブNARU
03-3657-1331
東京都江戸川区東小岩5-20-5
13:00~23:00(不定休)
予算1,000円