藤沢「はるもき」 路地裏立ち飲み、街唯一の樽生に出会うちょい飲み処

藤沢「はるもき」 路地裏立ち飲み、街唯一の樽生に出会うちょい飲み処

2016年2月22日

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藤沢は老舗の名酒場があることで有名ですが、それだけではありません。この街の飲食店は酒場好きの心をくすぐる銘店ぞろい。古典的な酒場だけでなく、立ち飲みからバル、ビストロまで幅広くレベルが高いのは素晴らしい。鎌倉に遊びに行く玄関口、だけじゃない藤沢の飲食店めぐりをおすすめいたします。

ちょいと飲みたいときには「はるもき」へどうぞ。立ち飲み店で、駅ビル横の細い路地にありまして、知らなければこの道まで入らないよねっていう場所です。これがまたお店のほっこりとした雰囲気に貢献しているんです。

それにしても「はるもき」という名はおもしろい。はるもきという言葉は存在せずに、その語源は昔店主の3歳だったお子さんが口ずさんた言葉を店名にしたのだそうです。看板文字もあいまって、ふわっとした雰囲気がでていて、仕事終わりのオンとオフの間に挟みたいお店でしょ。

 

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長年やっている、というわけではないのですが、風格はばっちり。お店に入って右手にある自販機で食券を購入して食べ物・飲み物をもらうという立ち食いそば方式です。

ビールは生樽キリン一番搾り、サッポロヱビス、アサヒスーパードライの3種類。400円のチケットを購入して、まずはビールからはじめましょう。では乾杯!金属マグでキリっとした味わい。

 

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ドリンクはこの他320円の酎ハイ各種やホッピー、コーヒールンバなど気になるものも。ベースの焼酎はキンミヤです。おつまみはちょっと加熱する軽食がほとんどで、あとは缶詰や乾き物が並びます。缶詰とホッピーを飲む年配のお客さんや、厚揚げ納豆を頬張る20代のサラリーマンなど、軽いフードがちょうどこのお店の雰囲気にあっている様子。

 

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私も軽いもので温奴を。ポン酢をかけたオーソドックスなものですが、これにビールはほっとする組み合わせです。

 

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このカウンターの風格はやはりいいものです。数年前にオープンして以来、藤沢イチのディープ立ち飲みとして地元の方にこっそりと愛されてきているお店ですが、このカウンターはそれよりも前の時代のもののよう。

 

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そして、「はるもき」に来たらぜひ飲んでいただきたいのがこちら、藤沢では唯一の樽詰ホッピー(500円)です。ホッピーは通常の業務用リターナブルびんと家庭用の二種類が知られていますが、極わずかながら樽が存在しています。置いているお店もかなり限られていて、ディスペンサーそのものの貸出も制限されているため非常に珍しいもの。専用のジョッキは冷凍庫で冷やされていて、ここにキンミヤとディスペンサーから出てくるホッピーをそーっと入れて完成です。

 

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ソトとナカをわけて飲むのではなく一杯のいれきりなので、焼酎の度数は濃くなりませんが、樽詰から注ぐホッピーにはきめ細やかでマイルドな味わいと、ホッピー本来のすっきりとした喉ごしが楽しめます。

のんびりとテレビを眺めながらや、サーファー風でお話上手なマスターとの会話を楽しみながら、くいっと美味しいホッピーを飲めば癒やされること間違いなし。お客さんも地元の人ばかりでご当地酒場ならではの温かい雰囲気に包まれています。お通しなし、フードは100円から、藤沢酒場散歩のときの気軽なゼロ軒目にどうぞ。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

はるもき
0466-26-6013
神奈川県藤沢市南藤沢2-10
16:00~23:00(土日不定休)
予算1,200円