東京を代表する立ち飲み居酒屋チェーンの『晩杯屋』が3月28日、両国駅の総武線高架下にオープンしました。特長は従来の店舗にない天井の高さ。従来よりも開放感のある店舗になりました。新店の様子を新メニューとともにご紹介します。
グループ利用も考慮したテーブル席あり
国技館に隣接する相撲の街・両国に、人気立ち飲みチェーン「晩杯屋」がオープンしました。
両国という街は不思議で、JR総武線のほかに都営大江戸線が乗り入れているにも関わらず、飲食店街の規模は他の駅と比べぐんと少ないです。知名度のある老舗居酒屋はありませんし、どちらかといえばチェーン店が強い街というイメージ。もっとも、この街で飲むならば、ちゃんこ料理店が一番人気なのだと思います。
そんな両国に、いよいよ晩杯屋が乗り込んできました。
そうした立地を考慮し、グループ・ファミリーでも使えるテーブル席を一部設置したと同社代表の池本さん。また天井の高さも特長だと語ります。言われてみれば、頭上方向にゆとりがあり、他店より開放感があります。
直上をJR総武線が通るJR系列の物件ながら、列車の走行音はほとんど感じず、ガード下ながら意外と落ち着いた空間です。ただし、店の中央に橋脚が鎮座しており、立ち飲みコの字カウンターはこれを囲むように設置されています。
大阪や神戸の鉄道高架下飲み屋街を彷彿とさせる構造。冷蔵庫に貼られた豊富な鮮魚料理の差し込み献立も立ち飲み気分を盛り上げてくれます。
壁に無造作に貼られた短冊。ハイサワースンチー、ガラナホッカイドウハイボール、静岡恋する白いちごなど、珍しいサワー類がみつかるかも。大人の駄菓子屋です。
変わらない安さに驚く
燃料や人件費高騰、為替、物流コストなどで魚介類の相場が上がり続ける昨今でも、晩杯屋はいまだ250円前後という圧倒的な低価格でおつまみを提供していることには、常々驚かされます。
安さの秘訣は、丸魚で仕入れて店ごとにさばいているから。そのため、こうしたアラをつかった煮魚なども豊富です。お酒好きには、むしろちびちび食べられるカブト煮のほうが良いかもしれません。
500mlジョッキで290円のゴールデンチューハイ。ほんのり風味がついていて、甲類焼酎のみの酎ハイよりも飲み心地が軽いのが特長。
春に合わせた新メニューは、晩杯屋では珍しい豚肉料理、冷製豚しゃぶ(220円)
池本さんのおすすめは、新メニューの揚げだし豆腐。関西の立ち飲みにありそうな、見た目も美しい逸品。これが150円なのだから、困っちゃいます。
あわせるお酒は、菊源氏 生貯蔵酒(4合瓶1,450円)。数人でしっかり飲むときは4合瓶を注ぎあうのも楽しいです。きれいな味のお酒で、お刺身と相性ぴったり。
こちらは、ナスと持ちの揚げだし(190円)。
シンプルな、氷下魚(こまい)。2尾で190円。脂が乗っています。
品書き
店名 | 立呑み晩杯屋 両国店 |
住所 | 東京都墨田区横網1-3-10 |
オープン | 2024年3月28日 |