東急東横線の高架下で1974年に創業した『幸楽』は、この街に暮らす人にはおなじみの”町中華”です。名物のカタヤキソバは、筆者の知る中で東急沿線の最大サイズ。具がたっぷり入っておりビールが進むこと間違いなし!
オシャレになっても変わらない中目黒らしさ
20年前に東急線で通学していた筆者は、東急=オシャレというイメージはあまりありません。下町エリアとも中央線沿線とも違う、庶民的で暮らしやすく、いろんな要素がぎゅっと詰め込まれた、沿線全体でひとつの巨大な商店街のような印象がありました。
電車が変わり、駅が変わり、駅前に立派な商業施設ができても、そこに暮らす人の雰囲気は今も変わっていないように感じます。
洗練されたオシャレな街と言われている中目黒もそうです。商店街を歩けば何十年と続く飲食店が変わらず営業しています。そのひとつが中華の『幸楽』。昔は東横線のガード下にありましたが、いまは蛇崩・伊勢脇通りの商店街に移転しています。空中階のガラス張りの店構えは、いわゆる「町中華」に見えませんが、1974年創業ですから今年で50周年になる老舗です。
昔はバンダナがトレードマークの大将がいつもテキパキ働かれていたのが印象的でした。
昔よりボリュームアップした?カタヤキソバ
瓶ビールサッポロ黒ラベル中瓶(650円)
厨房前のカウンターと、入り口近くにテーブル席が並ぶ古典的な店内配置です。新しく造る機会があっても、このカタチが使いやすい完成形なのでしょうね。
さて、『幸楽』の夜メニューはおつまみや一品料理が充実しています、また、お酒も樽生ビールや酎ハイ、紹興酒と揃っているため、飲み客ウェルカムなムードになっています。ということで、大女将に瓶ビールをだしてもらい、さっそく乾杯!
カタヤキソバ(900円)
『幸楽』は本格的なピリ辛麻婆豆腐が美味しいという人もいれば、手作り餃子が絶品という人もいます。最近はチャーハンも人気のようですが、私の『幸楽』のイメージは断然カタヤキソバです。
何がスゴイって、まずはこのボリュームです。大迫力!
これ以上盛り付けると”五目ナダレ”が発災しそうな限界まで盛り付けられています。初めて見たときは思わず笑ってしまいましたが、久しぶりに訪ねても、また「わぁはは」と、驚き混じりの声がでてしまいました。
量が多い「山盛り」の店ではありません。私のカタヤキソバの推しポイントはこの具材の多さです。昔より数百円値上がりしましたが、それでもこんな具だくさんで1,000円以下は大変リーズナブル。
海老、うずら、豚肉、キクラゲ、白菜、青菜など。
オイスターソースや紹興酒をたっぷり使った濃厚な餡は濃い味で、そのまま食べればビールのお供。太めな揚げ麺をぐりっとつけて頬張るとちょうどいい濃さになります。麺も餡もびっくりするほど高温です。油分で冷めにくいので飲みながらつまんでいても、最後まで熱いまま。
餡が少しずつ麺に馴染んでいくと、モチモチとした食感に変わり、これをおつまみ代わりに紹興酒を飲むのもまたいいものです。
それにしても、昔食べたときより盛りいい気がします。好物ですからもちろん完食なのですが、餃子を食べる余裕は今回もできませんでした。
ごちそうさま
五目かた焼きそばがお好きな方は、電車に乗ってでも食べに行く価値ある一軒。そして、こんな美味しい「カタヤキソバ」を前にして飲まずには居られないと思いますので、飲酒OKなタイミングに行くことをオススメします。
お店の詳細
お酒
- 樽生ビール:600円
- 瓶ビール サッポロ黒ラベル:650円
- 紹興酒:550円
- ウーロンハイ・緑茶ハイ:500円
- ハイボール・生レモンサワー:550円
料理(夜メニュー)
- 手作り餃子5個:550円
- 水餃子5個:550円
- 海老焼売2個:400円
- 小籠包2個:400円
- おつまみチャーシュー:600円
- 春巻:500円
- 麻婆豆腐:800円
- 牛バラ煮込み:950円
- 排骨揚げ:950円
- 海老チリソース:950円
- 油淋鶏:950円
- カタヤキソバ(揚げ麺):900円
- 炒飯:700円
- ガーリックチャーハン:750円
店名 | 幸楽 |
住所 | 東京都目黒区上目黒2-44-3 |
営業時間 | 営業時間 [月~水・金~日] 11:00~15:00(L.O.14:30) 17:00~21:00(L.O.20:30) 日曜営業 定休日 木曜日 |
オープン | 1974年代創業。区画整理で2011年6月8日より現店舗で営業開始。 |