2004年に15席のコの字カウンターで創業し、瞬く間に野方を代表する酒場のひとつとなった「秋元屋」。東京のやきとんファンならその名を知らない人はいないほどの有名店となりました。『第三秋元屋』は、同じ野方にある同店の支店。L字のカウンターで落ち着いて串やお酒が楽しめます。
目次
L字カウンター20席
酒場好きの秋元さんが、埼玉県蕨にある老舗もつ焼き店で修行の後に開いた酒場が『秋元屋』。名物の味噌ダレを使ったやきとんが評判で、住宅街の路地という立地ながら行列の絶えない酒場となりました。本店に隣接する建物に店を拡大するも、それでもなお混雑する人気で、やがて第二、第三の支店ができました。
本店は、西武新宿線の野方駅近くですが、2号店は西武池袋線の桜台駅前で2011年にオープン。3号店は野方に戻って2014年の開業、店名は『第三秋元屋です』。その間も秋元屋で修行した人が次々と独立開業していき、いまや「秋元屋系」と言われるもつ焼きジャンルが出来上がりました。
こうしてあちこちで食べられるようになった秋元屋系の味噌ダレのやきとんですが、やはり本家の秋元屋でも食べたくなるもので、今日もふらりと野方へやっきました。とはいっても、訪ねたのは本店ではなく、『第三秋元屋』。変わらず大盛況の本店とはまたムードが違い、L字カウンター20席のゆとりある空間でのんびり、しっかりと串やお酒が楽しめる雰囲気です。
20席入れる二階はしばらく使わずに一階のみで営業されていましたが、秋元さんのブログによると、予約限定で再開する旨が書かれていました。秋元屋で忘年会というのも良いと思います。
品書き
席料:100円
お酒
- 一番搾り生ビール:小440円・中660円・大935円
- 瓶ビール大瓶 アサヒスーパードライ・サッポロラガー:各715円
- 酎ハイ・コーヒー焼酎・バイスサワーなど:473円
- 金宮梅割り:385円
- 菊正宗:418円
料理
- 串 かしら・はらみ・たん・たんした・はつ・はつもと・レバー・ちれ・しろ・あぶら・せせり・つくね・手羽先など:154円~
- もつ煮込み:440円
- 煮豆腐:275円
- ポテトサラダ・チキンサラダ・マカロニサラダ:各385円
- マカロニポテト盛り合わせ:418円
- とり軟骨揚げ・コロッケ:各385円
- 肉巻きトマト・肉巻きレタス・肉巻きチーズちくわ・肉巻きしょが:各220円
- キツネ納豆:264円
調理風景も酒の肴。やっぱり秋元屋は美味しい。
サッポロラガービール大瓶(715円)
L字のカウンターが調理場を囲んだ完全オープンキッチンが第三秋元屋の魅力です。焼きの様子や煮込み鍋の湯気や香り、揚げ物の具合までわかり、まるで料理番組をライブでみているような気分。
お願いした串が焼けるまで、まずは定番のサッポロラガービールでつまみを迎える準備をしようと思います。それでは乾杯!
かしらなど(154円~/本)
肉巻串をはじめ秋元屋の串のバリエーションは豊富ですし、揚げ物や自家製マカロニサラダも人気ですが、やっぱり秋元屋に来たら、味噌焼きからはじめたい!
いただいたのは「かしら」の味噌。そうそう、この味です。味噌ダレにくぐらせてからさらに焼くためどうしても焦げやすいはずですが、これが芳ばしくてビールが進むのです。
ハラミやチレなども味噌ダレがあいます。また、普通のタレもバランスがよくて実にいい味。ボコボコとした表面をタレで飴色に染めた「つくね」も、秋元屋で毎回食べたくなる私の好物です。
肉巻きトマト・肉巻きしょうが(220円/本)
秋元屋は炭火の火力が強くパリッとした焼き上がりになっています。中はふっくら、表面はパリパリの肉巻きはどれも秀逸です。
もろきゅうり(308円)
箸休めにもろきゅうりなどを。ほかにも山芋梅肉添えやおひたし、ほうれん草胡麻和えなどもあります。
レバー(154円)・うずら(176円)
レバーはしっかり熱が通っているのに心地よい歯ごたえです。甘いタレでちゅるりといただきます。
特製ハイボール(440円)
創業者の秋元さんの「酒場好き」を感じるのが、この特製ハイボールです。ウイスキーハイボールではなく、城東エリアの老舗酒場に多い甲類焼酎のエキス入り酎ハイ、いわゆる「ボール」です。氷なしでスライスレモン入り。
ホワイトボードには季節に応じた日本酒もあり、和酒もいろいろ楽しめますが、私にとっての秋元屋は「ボール」と「味噌ダレ焼き」のイメージです。
ごちそうさま
明るく開放感ある店内に、幅のあるどっしりとしたカウンターを配した第三秋元屋。本店とはまた違った良さがあります。家族や友人と飲むときは第三秋元屋を選ぼうと思います。
秋元屋本店
近くの食堂
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 第三秋元屋 |
住所 | 東京都中野区野方5-31-9 |
営業時間 | 営業時間 平日17:00~22:00 土日祝:16:00~22:00 定休日 木曜日 及び 第二第四水曜日 |
創業 | 2014年オープン 2022年10月16日再開 |