ワインやシードルなどの洋酒を飲むというとき、大衆酒場とは違った敷居のようなものを感じることはないですか?ビールや酎ハイ、日本酒はわかるけれど、ビストロやトラットリアはお酒もおつまみもよくわからない。それになんだか高そうと感じていたり。
でも、実際はそうではないお店も多いんです。とくに最近は方向性はガッツリと居酒屋寄りにしていながら、店作りやメニューを洋業態にしている居酒屋的な洋が増えています。今年こそ、いきつけのビストロ、バル、トラットリア(以下、簡易的にバルと呼びます)をつくりませんか?
専科型と呼ばれている、何か尖った商品をメニューの軸にしているバルがブームで、海老だったり、トマトだったり、そして中野には「モッツァレラチーズ」を切り口にしたバルがあります。
その名も「モッツェリアRICCO」。入り口はオシャレで女子会やデートで使うのはもちろんよしですが、仕事関係のざっくばらんな飲み会や男性グループでわいわい飲むのにも向いている雰囲気です。大阪で5店舗展開するリコの東京初進出のトラットリア。
店内はライブ感があるオープンキッチンを囲むようにカウンターが配置されています。一人二人できてここで調理風景を見ながら軽く飲むのもいいなー。店員さんの接客はラフな感じながらとても目が行き届いていてまさに居酒屋的。
それでは飲み始めましょう。ビールはハイネケン・エクストラコールドが珍しい。瓶に入ったまま氷点下ぎりぎりの冷蔵庫で凍る寸前の温度に冷やしたもので、瓶が冷たくそのままボトルで飲むというもの。置いているお店はあんまりありませんので、見かけたらお試しあれ。
キレッキレの味が暖かくなる季節に嬉しいですよ!乾杯。
チーズや山芋、ホタテなどが入ったタルタル。チーズがテーマなだけあっていろいろな料理に使われています。フードはタパスが280円から。しっかりした温菜やメインになるものも1000円未満がほとんどで数人で来れば2,000円台で十分収まる嬉しい価格設定です。
たまには変化球も試してみましょう。スミノフレモネード。スミノフにレモンとソーダとシロップをいれた甘い系カクテルです。ジャムをイメージした独特のグラスで登場。これはおもしろい。
スミノフというとコンビニ等でも販売されているそのまま飲める低アルコール飲料のイメージが強くいですが、アメリカのウォッカです。いろいろな割り方、作り方ができるのでレモネードにしてもばっちり美味しいです。
ちなみに、このグラスで乾杯するとニコニコマークに。デートでこんなことするようにタイプの人間ではないのですが、可愛いのでちょっと憧れる。
チーズ、特にモッチァレラを軸にしているので必ず頼んでおきたい料理がこちら、「自家製モッツァレラチーズ2種とイタリア産モッツァレラチーズの食べくらべ」(1,100円)。お店でつくっているチーズはありそうで、まだまだ少ない。テロンとしてのびるプヨプヨモッツァレラはチーズ好きならたまりません。提携の農場からチーズの種を毎日仕入れているとのこと。
シードルはフランス・ノルマンディーの定番ドリンクです。りんごで作る微発泡のアルコールドリンクで度数も国産ビール程度で飲みやすく、一時期積極的に酎ハイ市場に入ってきました。そのおかげもあって今は日本でも認知が進んだのではないでしょうか。こちらでは樽詰めのハードシードル(キリン)を置いています。
ローストビーフがメインのおつまみ。お店のおすすめです。もちもちとしていて柔らかく、ローストビーフというよりは牛たたきみたいな食感です。甘めの味付けでミディアムボディの赤と合わせるととても良さそう。
ワインや基本の生ビール(一番搾り)などのドリンクが380円で揃っているので、まさに居酒屋感覚。総合居酒屋と同じ程度の価格設定で、これだけ個性的なおつまみとお酒が楽しめるのですから、バルは専門外…と言わずに、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
界隈の老舗は魚介系が多く、もつ焼き店も多数ありますが、ここにきて中野のバル業態もいい感じに暖まってきた気がします。リーズナブルなお店をみつけて梯子ワインといきましよう!
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社)
モッツェリア RICCO
03-3228-3070
東京都中野区中野5-56-4 池田ビル1F
17:00~00:00(ランチあり・不定休)
予算3,000円