南千住『うりへい』愛猫家夫妻が営む、お一人様に優しいカウンター酒場。手作り料理に舌鼓!

南千住『うりへい』愛猫家夫妻が営む、お一人様に優しいカウンター酒場。手作り料理に舌鼓!

南千住駅近くで2019年開業の『うりへい』は居心地の良いカウンター酒場です。愛猫家夫妻が営んでおり、店名は猫(店長)の名前が由来。店内に猫はいませんが、猫好きならば盛り上がること間違いなし。もちろん、酒場としてのポテンシャルも高く、ハマる人はきっといらっしゃるはず!

スポンサーリンク

L字カウンター、夫婦で営む優しい酒場

外観

南千住駅近く、旧日光街道から一本入った路地に小さな酒場があります。店名は『うりへい』。サッシを開くだけのシンプルな酒場ですが、どこか惹かれるオーラがあって訪ねました。平日・土曜日は17時開店ですが、日曜日は15時開店と、スタートが早い人にも嬉しいお店です。

内観

暖簾の内側は、厨房に向いたL字カウンターを配置しただけのシンプルな構造です。

宴会はできませんが、一人・二人で飲みに行くにはちょうどいいサイズ感。どの席からも店内が見渡せるため、一人で訪ねても店全体の一体感が楽しめると思います。

ダンディーなご主人と温厚な女将さんのお二人で切り盛りされていますが、”店長”は店には立たないお二人の愛猫とのこと。店内には品書き以上に目立つ立派な写真が飾られています。

常連さんが多いお店ですが、はじめて来たお客さんにも丁寧に接してくれますので、カウンター酒場にハードルを感じる方も、ぜひ勇気を持って飛び込んでみてください。

下町の酒場は、やっぱりウスターソースを置くことが基本。ポテトサラダや揚げ物にはたっぷりウスターをかけたい派です。

品書き

  • 樽詰 サッポロ生ビール黒ラベル:500mlジョッキ 600円
  • 瓶ビール キリンラガー・サッポロラガー大瓶:630円
  • 焼酎ハイボール:330円
  • レモンハイ:370円
  • 日本酒 松竹梅豪快:430円
  • ウイスキー角ハイボール(ウイスキー角を冷凍庫で冷やしたもの):490円
  • トマトハイ:480円

料理

壁に貼りきれず、カウンターの立ち上がりまで短冊が広げられている店は、初めてです。

  • マグロ漬け:380円
  • かつお刺し:380円
  • ヒラメ刺し:480円
  • ゴマあじ:480円
  • いわし塩焼き:380円
  • エビフライ2本:480円
  • 紙カツ:300円~500円
  • 豚ロースしょうが焼:390円
  • アジフライ:350円
  • メンチカツサンド:480円
  • 三種のチーズオムレツ:500円
  • たぬき冷奴:370円
  • いり豚:480円

一人前だからお手頃価格。でもひとつずつ丁寧に!

サッポロ生ビール黒ラベル(600円)

酒場の一杯目は、いつものようにビールから。ビールサーバーがピカピカで、なおかつ品書きに500mlと容量表記まであったので、樽詰のサッポロ生ビール黒ラベルをいただきました。

どうですか、この完璧な生。ガス圧、冷え具合、泡のきめ細かさ、比率、どれも完璧です。写真では伝えられない樽の鮮度もよく、勝手に”パーフェクト”認定したくなる一杯でした。それでは乾杯

開業は2019年と比較的新しい店ですが、あえてのサッポロ寸胴500型(MK60)を採用しているということから、大将の酒場好きが伝わってきます。

お通し

お通しがあります。内容は日替わり。ちょっとした気の利いた感じが嬉しいです。

刺身2種盛り(530円)

千住大橋で隅田川を越えれば、橋の袂に都内唯一の水産専門市場「東京中央卸売市場足立市場」があります。かつての築地同様、このあたりも市場最寄りの消費地ですから、刺身があれば積極的にいただきたいです。

『うりへい』も、かつお刺し、あじ刺し、まぐろ刺しなど、カウンターだけのコンパクトな酒場としては十分豊富な品揃えではないでしょうか。

焼酎ハイボール(330円)

下町といえば、こちらも忘れてはいけません。色付きの酎ハイ「焼酎ハイボール」です。といっても、『うりへい』では、エキス(天羽の梅:読みは正確には「あもう」。ただし「てんば」も広まっている)が別にでてきまして、自分の好きな比率で垂らすことが可能です。

垂らしすぎると甘いですから、とご主人。エキスはわずかに香りが感じられるような僅かな量で十分です。入れすぎるとかき氷みたいな味になってしまいます。

グラスのロゴにあるように、甲類焼酎は三重県四日市楠にある宮崎本店がつくるキンミヤ焼酎です。鈴鹿山脈の伏流水が独特なマイルドな味を作り出しています。

豚ロースしょうが焼(390円)

もう一品食べたい!ピザトースト、ナポリタン、オムライス、メンチカツサンドなど、どこか喫茶店的メニューがあるのも気になりますが、ここは取材よりも食べたい料理を頼もうと思い、豚ロースしょうが焼をチョイス。どうですか、あたりでしょう!

いろいろつまみたい人に嬉しい、一人前少量サイズながら、千切りキャベツにきゅうりとたっぷりマヨネーズと、盛り付けは食堂のそれと同じです。フライパンで豪快にソテーしたロース肉も、ソースをまとって美味しそう!

緑茶ハイ(370円)

居心地が良いとお酒が進みます。濁っているのは色だけでなく、風味もしっかりある緑茶割り。飲みごたえがある一杯でした。

ごちそうさま

南千住駅近く。酒場のカウンターでゆったり過ごしたい方にはオススメの一軒です。猫好き、酒場好きならば、より楽しめると思います。こういう酒場を職場と自宅の間にワンクッション挟むことで、生活にメリハリがつきそう。日曜日の昼飲みにもオススメです!

近くの酒場

南千住『うぐいす酒場』幻の酒ホイスが飲める!創業50余年 コの字の店
一回目の東京オリンピックが開催された年に創業した南千住の『鶯酒場』。店名について、現大将によれば創業者が鶯好きだったことが由来だそう。駅前再開発でビルの地階へ移…
syupo.com

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名うりへい
住所東京都荒川区南千住5-34-3
営業時間火〜土曜日17:00~22:30 日曜日15:00~21:00 定休日 月曜日
創業2019年