サッポロビールが発売するフレーバー焼酎「バリキング」。最近飲めるお店がじわじわ増えています。さて、バリキングを飲んだことがない方には味が想像つかないと思います。植物エキス配合の黄金色の甲類焼酎で、微かに甘くほのかに苦いすっきりした飲み口です。
東京・下町を中心に飲まれている焼酎ハイボール(ボール・下町ハイボールなどとも)に近い味で、ビール党でも飲みやすい酎ハイといった感じ。
そんなバリキングにひと手間かけたバリエーションを楽しませてくれるお店が西日暮里の「串まる」。2011年創業の串かつ店で、高架下・10坪・コの字・明るいうちから営業と、酒場好きの心をくすぐるキーワードが並ぶ酒場です。
JR西日暮里駅から徒歩30秒。宇都宮線の高架下に並ぶ飲み屋街の中の1軒です。大きな赤ちょうちんが目印。
店先には立ち飲みカウンターがあり、ここで飲むなら20%引き。酎ハイが280円(税抜・以下すべて税抜)、串は80円~とリーズナブルなので、店先で千円札一枚を軍資金として、一寸一杯を楽しむのも良さそうです。※店先の立ち飲みは気候によって営業しない日もあります。
若いタイプのお店ですが、老舗酒場を好んで巡っている筆者もふらっと訪ねていける落ち着いた雰囲気。
焼き場を囲むコの字カウンター。おひとりさまも全然OKです。揚げ物のお店ですが油っぽい空気はありません。
一人だと食べられる量も限界が…ということで、本日はサッポロビールの皆さんと訪問です。ワイドジョッキに注がれたフレッシュな黒ラベル(430円)。泡も完璧です。それでは乾杯!
自家製のじゃがいもゴロゴロ系ポテサラと、ねっとりマヨネーズのマカロニサラダ。単品だけでなく、この両方を相盛にしたポテマカ(380円)もできるそうなので、1皿で二度美味しい注文を。串かつのお供、キャベツはお通し(190円)です。
気になるバリキング(330円)のバリエーション。全部で5種類。そのまま飲むプレーンに、バリキングレモン、山椒バリキング、梅干しバリキング、ジンジャーバリキング。”だらだら飲めるオヤジの二杯目”というコピーがなんだか好き。
まずはプレーン。一口目では「ふーん」という印象なのに、なぜかあとをひき、三杯目もバリキングにしようかなと思ってくる不思議な味です。
さぁ、看板料理の串かつが揚がりました。お得な5本盛り合わせ(500円)に加えて、好きなものを追加しました。27種類ある串かつには、豚ヘレや豚バラ(150円)やキス(100円)といった定番から「ラムカツ」なんていうネタも。好きな人が多い紅しょうが(100円)もあります。
タレは二度漬け禁止。スパイシーながら野菜系の甘さがしっかり感じられる味です。
揚げたての細かい衣は、たっぷり浸してもサクサク感を失いません。それぞれの串の大きさも本場に負けず劣らずしっかり大きく、満足感たっぷり。
山椒をエキスをいれたバリキング。より薬膳風になりました。より爽やかな後味が串かつと相性ばっちり。
通常のレシピですとバリキングはソーダで割るところを、ジンジャーバリキングはジンジャエールで割っています。甘さ控えめのジンジャエールを使っているようで、ジュースっぽさはありません。東南アジアのバーでつくられるオリジナルカクテルのような気分。
店員さんは丁寧で、座って落ち着いて飲める串まる。キャベツのお通しはつきますが、全体的にリーズナブルでお財布に優しいお店です。串かつもしっかり美味しいと評判になり、オープン以来人気の繁盛店。日暮里にも姉妹店があり、両店ともに賑わっています。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)
西日暮里酒場 串まる
03-5615-4940
東京都荒川区西日暮里5-21-3
15:00~24:00(金は25:00まで・土日祝は14:00~・不定休)
予算2,000円