渋谷『丸木屋商店』NHK放送センターの横。路地裏にあるディープな角打ちで、”奥渋”に浸る

渋谷『丸木屋商店』NHK放送センターの横。路地裏にあるディープな角打ちで、”奥渋”に浸る

酒販店で飲むことを表す「角打ち」。奥渋谷にも『丸木屋商店』というディープな角打ち可能なお酒屋さんがあります。10人ちょっとで満員になる立ち飲みスペースで、お客さんやお店の方の会話、流れるテレビをBGMに、瓶ビールを傾けませんか。

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喧騒を離れて静かな奥渋時間を楽しむ

谷の底に駅がある渋谷は、すり鉢底のスクランブル交差点が最も人が多く、坂を登るほど静かになります。渋谷センター街から宇田川通りへ。暗渠になった宇田川をなぞるようにNHK放送センターのほうへ向かうと、普段見ている渋谷とは違った景色が見えてきます。

けして人が居ないわけではなく、点在する飲食店はどこも賑やかです。ここがいわゆる「奥渋谷(裏渋)」。大人がじっくり腰を据えて飲める街です。

個性が光る飲食店に交じって、細い路地に「八重寿」の看板を灯す酒販店がみえてきました。ここが今回ご紹介する『丸木屋商店』です。

放送センターの西門からは徒歩2分の距離にあり、制作会社などの放送に携わる人も仕事終わりに訪れる地元密着のお酒屋さんです。一見すると普通の小売店ですが、横にある小さな入口をみつけて店内に入れば、そこは大人のための駄菓子屋のような空間が広がっています。

品書き

女将さんが中心となって切り盛りされており、調理場を囲むように10数人入ればいっぱいになるL字カウンターが配置されています。店内どこからでも見える位置にテレビがあり、これがBGM代わり。

テレビを見ながら飲んでいると、女将さんから声をかけてくれることがあり、そうしたフレンドリーさも常連さんが多い理由でしょう。

お酒

  • 瓶ビール アサヒスーパードライ・キリン一番搾り・キリンラガー・サッポロ黒ラベル・サッポロラガー:お瓶各540円・中瓶各480円・小瓶:350円※一部銘柄を除く
  • 缶ビール・発泡酒・ギネス缶等
  • グラスワインいっぱい赤・白:360円
  • 日本酒 南部美人:570円
  • 日本酒 四万十川:550円
  • 日本酒 刈穂六舟:450円
  • 日本酒 酔鯨:500円
  • 日本酒 澤乃井東京蔵人:650円
  • 会津ほまれ:370円

料理

  • ポテトサラダ:350円~
  • きんぴらごぼう:360円~
  • さつまあげ:140円
  • ところ天:260円
  • 油あげ煮:250円
  • おしんこ:260円~
  • ミートボール:250円
  • とりてばの甘辛煮:300円
  • 豆腐:250円~
  • チーカマ:120円
  • ゆで玉子:70円
  • 塩辛:330円

名前で呼ばれる距離感が楽しい

サッポロ黒ラベル中瓶(480円)

注文時に「名前を教えて」と言われます。卓番ではなく名前でつけていく仕組みは、立ち飲みでは極稀にありますね。

ということで、「塩見です。サッポロ黒ラベル中瓶ください」とオーダー。トクトクと注いで、では乾杯

チーズ(120円)

手作りのポテトサラダが名物ですが、時間調整やゼロ軒目ならば角打ちらしいおつまみもおすすめ。プロセスチーズは角打ちの大定番ですね!

本醸造にごり酒 白貴天龍(360円)

枡の角で飲むから角打ちと呼ばれるようになった説もある角打ちですから、お酒はカッコつけずにビアタンなみなみが似合います。400円前後でこの盛りの良さ。『丸木屋商店』は、渋谷で最もリーズナブルに日本酒が味わえる場所ではないでしょうか。

ごちそうさま

仕事帰りの皆さんが集まる、奥渋谷飲兵衛のオアシスのような場所です。外観はだいぶハードル高く見えますが、初めての方もぜひ!女将さんたちがしっかり見守ってくますので、若い世代のお一人様も安心して過ごせると思います。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名丸木屋商店
住所東京都渋谷区神山町7-5
営業時間営業時間
09:30~21:00 〔角打ちコーナー〕16:30~22:00(LO21:30)
定休日
土・日・祝