恵比寿『どんく』は長崎中華。夫婦で切り盛り40年!名物チキンカツは特大且つ絶品

恵比寿『どんく』は長崎中華。夫婦で切り盛り40年!名物チキンカツは特大且つ絶品

ビールの街・恵比寿で40年続く、家族経営の長崎中華料理店『どんく』。カテゴリー的には「大衆中華(町中華)」や「大衆食堂」なのですが、お酒や小皿料理が充実しており、「酒場」色も濃いめ。お昼から中休みなく営業しており、明るいうちから豚バラ塩や焼売などをつまみにご当地ビールが楽しめます。

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恵比寿を代表する長崎料理店

恵比寿といえば、新進気鋭のレストランが次々と誕生し、インスタグラムやグルメ雑誌で紹介され注目を集めています。しかしその一方で、長年続いてきた酒場や食堂の閉店が相次いでいるという現実があります。

1887年のビール工場建設をきっかけにして開発が始まった恵比寿は、東京を代表する「ビールの街」です。現在でもサッポロ不動産開発が所有する恵比寿ガーデンプレイスなど、サッポロホールディングスの企業城下町として独自の特色を持っています。しかし、そんな歴史的背景にもかかわらず、長年愛されてきた恵比寿の飲食店が次々と閉店する様子は実に寂しいものです。

今回は、そんな恵比寿で40年以上も営業を続ける家族経営の店『どんく』をご紹介します。現代のようなキラキラとした恵比寿になる前の雰囲気を色濃く残す貴重な一軒です。

外観

長崎の言葉でカエルを意味する『どんく』。長崎出身のご夫婦が20代の頃、1982年に創業した長崎中華料理のお店です。手頃な価格でお腹いっぱい食べてほしいとボリューム満点の料理を提供してくれますが、単品おつまみもみんな美味しいと評判。サッポロビールに勤める常連さんも多いそうです。

内観

外観は緑のカーテンで風景に溶け込んでいますが、店内は木材を多用し、シンプルながら味がある内装。町中華や食堂というよりは酒場のようなぬくもりがあります。

品書き

  • 樽生 サッポロ生ビール黒ラベル:650円
  • 樽生 ヱビス プレミアムブラック:700円
  • 樽生 ハーフアンドハーフ:700円
  • サッポロラガービール大瓶:800円
  • デュワーズハイボール:600円
  • レモンサワー:500円~
  • 玉露茶割り:500円~
  • バリキング:500円~
  • 芋焼酎 からり芋:550円
  • 麦焼酎 黒和ら麦:550円
  • 紹興酒 関帝5年:650円
  • 日本酒 上撰 栄の井:550円
  • 赤ワイン / 白ワイン:600円

料理

  • 長崎県産雲仙豚 バラ塩:700円
  • 長崎県産雲仙豚のトロトロ角煮:1,000円~
  • すり身(佐世保港直送):550円
  • 小アジの南蛮漬け:550円
  • 餃子 6個:720円
  • 焼売 4個:720円
  • 春巻き3個:660円
  • どんくサラダ:750円
  • ポテトサラダ:2個360円
  • 長崎ちゃんぽん:1,000円
  • 皿うどん:1,000円
  • ニクウマニ:950円~
  • 豚と玉子の甘酢:950円~
  • エビチリ:950円~
  • 麻婆豆腐:800円~
  • チキンカツ(2枚入り ポテトサラダ付き):640円
  • とりの唐揚(2コ入り ポテトサラダ付き):560円
  • どんく定食(チキンカツ5枚,とりの唐揚げ6コ,焼肉,角煮,生姜焼きなど):1,000円(16時以降は1,100円)
  • 五目チャーハン:1,100円
  • ソース焼きそば:1,000円
  • 焼きビーフン:1,000円
  • らーめん:800円

安くて美味しい!ビールが進むチキンカツ

サッポロ生ビール黒ラベル(650円)

このあとの都合が許すのであれば、『どんく』に来たらぜひ生ビールを飲んでほしいです。提供品質へのこだわりが詰まった極上の一杯が楽しめます。

凍るギリギリまで冷やしたサッポロジョッキに、ピカピカのサーバーから注ぐサッポロ生ビール黒ラベル。女将さんが「美味しいよー!」という感じでもってきてくれるのでテンションが上がります。それでは乾杯

チキンカツ定食(1,000円)

名物料理はいくつもあって、バラ肉の塩焼き、自家製焼売、炒肉片や、もちろん長崎ちゃんぽんや皿うどんも人気。ですが、ここでまず紹介したいのは、大山地鶏のチキンカツです。

どうですか、このボリューム!定食ならば、5枚もあって1,000円(16時以降は1,100円)。

揚げたてサクサクで見た目以上に軽い味わい。こだわりのソースや特製タルタルソースをたっぷりつけて頬張れば、ビールが進むこと間違いなし!

5枚は多いかなと思っていても、箸が止まらずあっという間にペロリと完食しました。一口ずつの主張は控えめですが、食べ飽きない絶妙な味付けです。あぁ、この記事を書いていたらまた食べたくなってきました。

ごちそうさま。

恵比寿の『どんく』は、料理の量がたっぷりで、一人で来ると単品でも満腹になってしまうほどです。

お昼は定食や皿うどんなどをつまみに、午後の都合が許せるならばビールを一杯。夜は2~4人で訪れて、気になる料理をいろいろ注文し、シェアしながらワイワイと楽しみたいお店です。

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名どんく
住所東京都渋谷区恵比寿西1-14-2 サンライズビル 1F
営業時間営業時間
11:00~22:30(L.O.)
定休日
日曜日、祝日
創業1982年