恵比寿「こづち」 満腹とほろ酔い続けて半世紀、街を動かすエネルギー

恵比寿「こづち」 満腹とほろ酔い続けて半世紀、街を動かすエネルギー

2016年3月22日
DSC04518

恵比寿で50年以上続く食堂「めし処こづち」をご存知でしょうか。恵比寿駅からすぐの場所、藍色に「お食事処」の文字がかかれた暖簾。食堂好きと老舗酒場好きはニアリーイコールだと思うのですが、老舗の食堂で定食とビールという組み合わせは皆さんお好きでしょ?

お昼のピークを迎えると行列ができるほどの人気店で、多くは界隈に勤めている会社員なのですが、最近は若い女性グループも来たりする、恵比寿ならではのあらゆる層が雑多な人々が集うお店になっています。

みんなの目的はやはり定食。生姜焼きやハンバーグ、日替わりのワンコインランチも人気。カレーライスから肉野菜炒めまで、食堂の定番がひと通り揃っています。とにかく回転のいいお店で、次々に入ってきては千円で満腹食べてお釣りを受け取り、午後の活力をチャージする人たちの顔ぶれがどんどんと変わります。

カウンターだけのお店なのでお客さん同士の雰囲気が伝わってくるので、ここは人間観察も楽しい。観察といえば、お昼から定食をつまみに飲んでいる私はどう思われているのでしょうか(笑)

DSC04517

以前は夜も営業していましたが、いまは完全に定食のお店。といっても、10:30からと他の食堂よりも口開けは早く、そして中休みがないので、中途半端な時間に飲むには最高のお店なのです。

日替わりのワンコインランチと大瓶がいつものセット。カレー&ハムカツになったり、チキンカツだったりと変わっていくので今日は何があるかと考えるのも楽しい。とはいっても、だいたい13時前には品切れになっているので、午後のまったり飲みにはアラカルトで、肉豆腐と卵焼きなんて組み合わせがよいかと。

DSC04515

恵比寿にまだビール工場があった時代から、この街の満腹スポットとして、工場がなくなったあともオフィス勤めの人の午後の活力として愛され続けている食堂。サッポロ社員のランチとしても定番だったりして。平日の午後に自由がきく方はぜひとも午後のアンニュイ時間を楽しんでみてください。ビールと日本酒しかありませんが、飲むお客さんも歓迎されますからご安心を。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

こづち
03-3444-3763
東京都渋谷区恵比寿1-7-6 陸中ビルハイツ 1F
10:30~18:00(日定休)
予算1,300円