終戦から2年後の昭和22年、横浜で一軒のとんかつ店が創業しました。店の名は『かつ半』。それから76年。今も野毛の人気店として多くの常連さんに親しまれています。3代目が揚げるとんかつが名物であることは間違いありませんが、刺身や鍋などのメニューも充実しているので、酒場としても楽しむことができます。
目次
営業時間は11時から22時。土日も中休みなし!
外観
桜木町・野毛エリアは横浜随一の飲み屋街。ですが、ぴおシティ等の一部施設を除くとお昼から通しで営業する店はそれほど多くはありません。とくに、座って落ち着いて飲める店となると選択肢は限られてきます。
そんなときに頼れる存在が、野毛2丁目の『かつ半』です。11時に暖簾がでてから夜の10時まで、中休みなく通しで営業しています。
内観
『かつ半』の店名の通りとんかつ店ですが、洋食の店というよりは居酒屋や蕎麦屋のような雰囲気です。テーブル席と畳敷きの小上がりが奥へと伸びる広い店で、昼夜を問わずお酒好きのお客さんで賑わっています。大箱なので宴会利用も可能で、専用メニューも用意されています。
建物は建て替えられて新しくなりましたが、創業は1947年と長い歴史を持つ家族経営の店です。現在は二代目と三代目が店を切り盛りしています。
品書き
お酒
- サッポロ生ビール黒ラベル:小540円・中640円・大740円
- 瓶ビール ヱビスビール中瓶:650円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ中瓶・キリンラガー中瓶・サッポロ黒ラベル中瓶:各600円
- 日本酒:1合420円
料理
- かつとじ:1,380円
- 鯵刺身・たたき:850円
- 銀ムツ西京焼き:1,030円
- くじらベーコン:930円
- シュウマイ:480円
- もつ煮込み:540円
- ポテトサラダ:540円
- ひれかつ定食:1,380円
- ロースかつ定食:1,380円
- ビーフかつ定食:1,680円
- 海老フライ定食:1,580円
- カツ丼:800円
- ひれかつサンド:930円
濃厚な味がビールを進ませるカツ綴じを肴に
サッポロ黒ラベル中瓶(600円)
ビールは樽生・瓶ともにサッポロをメインとして、アサヒ、キリンの瓶も冷えています。いつもの銘柄、サッポロ黒ラベルをもらって乾杯!
板わさ(480円)
とんかつ店で板わさがあるのは珍しいのではないでしょうか。たっぷりワサビが添えられて運ばれてきました。しっかりと弾力がある上等な蒲鉾が嬉しいです。
鯵の南蛮漬け(600円)
鯵刺し、鯵たたき、そしてフカフカでジューシーと評判のアジフライと、鯵料理が揃っています。鯵の南蛮漬けも肉厚の鯵とたっぷりの野菜が嬉しいです。
かつとじ(1,380円)
品書きでも大きく写真付きで紹介されている「かつとじ」は、飲み客歓迎の『かつ半』の名物料理です。厚くカットされたカツをたっぷりの玉子、玉ねぎ、みりんを効かせた汁で綴じたもの。綴じているのにまだ衣にザクザク感が残っているのがポイント。
ボリューム満点!単なるカツ丼のアタマではなく、お酒との相性を考えた味付けです。
たらちり(1,200円)
湯豆腐(800円)や牡蠣鍋(1,200円)もあり、お昼から鍋を囲んで飲み会が楽しめます。
長く通う常連さんが多い店だけあって、どれも盛りが良くひと手間かけたものばかり。
ごちそうさま
水曜日定休で土曜日・日曜日も営業しています。近年、若い人で賑わう野毛はネオン系の店や立ち飲みも増え活気づいていますが、『かつ半』のように飲み慣れた人が安心して利用できる店が変わらず続いているのはとても良いことだと思います。
二人でビールや日本酒を注ぎ合って語り合うもよし、飲み会で利用するもよしです。もちろん、食事としてとんかつ定食を楽しむもよし。優しい雰囲気で、さまざまな使い方ができます。
野毛の昼飲みできる老舗
(取材・文・撮影/塩見 なゆ Special Thanks/Syupo酒場部の皆さん)
店名 | かつ半 |
住所 | 神奈川県横浜市中区野毛町2-83 |
営業時間 | 営業時間 [木~火] 11:00~22:00(L.O.21:30) ランチタイムは11:00~14:30 日曜営業 定休日 水曜 |
開業時期 | 1947年 |