赤坂(福岡)『びっくり亭本家 赤坂店』脂が美味しい!?鉄板焼肉と辛味噌と赤星

赤坂(福岡)『びっくり亭本家 赤坂店』脂が美味しい!?鉄板焼肉と辛味噌と赤星

2022年4月27日

福岡で約60年親しまれてきたソウルフード「鉄板焼肉」の店『びっくり亭本家』が赤坂駅近く(大名)に支店をオープン。熱した鉄板に豪快に盛られたニンニク味の豚とキャベツを、辛味噌と和えた油にくぐらせて頬張れば、赤星の瓶があっという間に空になります!

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びっくり亭本家の鉄板焼肉とは

(南福岡駅近くの「びっくり亭本家 本店」)

福岡のご当地グルメのひとつとして人気を博している鉄板焼肉。その発祥の店が『びっくり亭本家』と言われています。

太宰府や高宮にも出店していますが、本店は博多区寿町のJR南福岡駅近くに店にあります。創業は1963年(昭和38年)。まだ南福岡駅が雑餉隈(ざっしょのくま)駅と呼ばれていた頃です。

知らずして「福岡名物鉄板焼肉」と聞けば、”屋台の鉄板で牛肉を焼いてくれそう”という風に想像しますが(筆者がそうでした)、全然違います。「一度食べたら確実に記憶に残るすごい料理」ということだけお伝えして、一旦先に進みます。

『びっくり亭本家』はファンの多い福岡の名物飲食店ですが、これまで郊外に出店していました。それがついに、2021年12月、天神からも徒歩圏の大名に『びっくりうどん本家赤坂店』をオープン。近隣の会社員や出張者、旅行客にも便利な場所に誕生しました。

最寄りは地下鉄 赤坂駅(3番出口)。西鉄福岡(天神)からは繁華街・大名を歩いて12分ほど。

外観

まだ新しい店ですが、飾のない暖簾が渋いです。

午前11時から深夜23時まで12時間の通し営業。日中は近隣のオフィスで働く人の昼食場所として人気で、昼食時をすぎるとお酒を飲む人の姿もちらほら。

店内

店内に入ると、食券機、壁に向いた一人用のカウンター席と、2人がけ、4人がけのテーブルが並びます。注文はすべて食券で行うので、席につく前にまずは食券機へ。

とってもシンプルです。『びっくり亭本家』の料理は焼肉1種類のみ。あとはご飯、お味噌汁、アルコール類。お酒は16種類もあります。

品書き

お酒

樽生ビールサッポロ生ビール黒ラベル):550円、瓶ビールサッポロラガー)中瓶:550円。※ビールは店舗によって銘柄が変わります。

ハイボール:400円、レモンサワー:400円、焼酎芋:350円、焼酎麦:350円、日本酒:400円、梅酒:400円など。

料理

焼肉1枚:900円、1.5枚:1,300円など。ごはん:150円~、味噌汁:100円。

ニンニクの効いた肉とキャベツを辛味噌で

乾杯はサッポロラガー(550円)

焼肉とビールは相思相愛。

ビールの銘柄は店舗によって異なり、赤坂店はサッポロ系です。樽生ビールは大分・日田でつくられたサッポロ黒ラベル。瓶ビールはこちらでは珍しい赤星ことサッポロラガービールを置いています。それでは乾杯!

焼肉1枚(900円)

待つことわずか数分。厨房からジュージューと音を立てて運ばれてきました。これが福岡の「鉄板焼肉」です。

ステーキ皿風の鉄板の上には、キャベツと豚のサガリ(ハラミ)が山盛りになっています。これで一人前。お酒をつまみにする人には1枚(900円)で十分でしょう。

調理には中華鍋をつかっているようで、分類的には「豚肉キャベツ炒め」になるのですが、圧倒的にインパクトが違います。びっくりするほど強烈なニンニクの香り、弾け飛ぶ油。食欲をくすぐる一品です。

びっくり亭本家発、こだわりの食べ方

“インパクト大”な鉄板焼肉ですが、ジュージューと湯気を立てているうちにやらなければいけない、誰もがやっているルーチンがあります。

それは、受け皿のプレートごと持ち上げ、端面に下駄(木の棒)を挟み込むという不思議な行為。常連さんがはじめたものが公式になったそうです。

低い側に脂が流れていきます。その脂に各テーブルにセットされた特製の辛味噌を混ぜ込んでいくことで、『びっくり亭本家』の鉄板焼肉が完成します。

ぐるぐると溶かして、ラー油のようになります。豚の脂なので相当ガツンとした味です。

歯ごたえのあるサガリと”クキュッ”としたキャベツ

この辛味噌ダレにくぐらせた豚とキャベツが美味しいこと!見た目通りの直球の味。パンチが効いているのでビールが進む・進む!(※お酒は自分のペースで適量で。)

辛味噌をつけたり、つけなかったりと、味を変えつつ頬張っていけば気づけは完食間近です。しっかり濃い味なので、お酒はビール1本では間に合いません。お酒の追加は、一旦席を立ち出口近くの食券機で改めて購入します。

麦焼酎(350円)

ここは焼酎文化圏。ニンニクと脂が効いた濃い味には、口の中をリセットしてくれる麦焼酎もよくあいます。一旦落ち着いたところで、今度はじっくりお酒のペースに合わせて焼肉を摘んで、しっかり食べきりました。

脂(油)と辛味噌を味わう店です。鉄板野菜炒めの括りには収まらない、福岡ならではの個性ある一品。このあとに会議や商談があると、ニオイがちょっぴり心配かも?

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名びっくり亭本家 赤坂店
住所福岡県福岡市中央区大名2-12-17
営業時間11:00~23:00(第3木定休)
開業年2021年12月(びっくり亭本家は1963年創業)