【保留】池袋『豊田屋』昭和もつ焼きL字カウンターの魅力とは

池袋で女子会をしようと誘われた日。
お店は私に任せるとのこと。

え、コテコテのお店、いっちゃうよ？

もつ焼き屋さんとかいってみたーいというご要望に答えて、池袋でも特に昭和ムードあふれるやきとり屋さんにお連れしました。

池袋でもつ焼きといえば、「千登利」「三福」「みつぼ」、そしてここ「豊田屋」です。

大将、どうもご無沙汰です。えーっと瓶ビールをお願いします。あともつ焼き1人前を。

いらーっしゃい。

大将「今日も寒いねー。」
私「そうですねー、お昼は暖かかったのですがすっかり冷えましたね。でも、お酒が入っているから大丈夫。」

そんな他愛もない会話ではじまりました、乾杯！

歳の近い女性二人を連れて行くには、あまりにもコテコテすぎるのですが、こういうお店に憧れる人も最近は多くなりました。お二人とも喜んでくれたかな？
大衆酒場、老舗もつ焼きの定番「赤星」です。

これで一人前、500円くらい。
お肉が大きいでしょー。大将が慣れた手つきでほいほいと焼いていきます。

レバー、シロ、カシラ、ハツ、タン
もつ焼きの定番がやってきました。

タレはとろみのある甘辛いもの。七味をさっと振って一口食べれば自ずと笑顔に。

生ビールも用意があります。
たまには赤星以外も飲んでおきたいですもんね。

サッポロ生ビール（小売でいうところの黒ラベル）と麦ホの二種類が選べます。麦とホップは250円とリーズナブル。安く飲みたいときの強い味方。

揚げ物も色々ありますが、私のお気に入りはハムカツです。
分厚く無もなく、ミルフィーユにもなっていなくて、ごくごく定番の昔ながらのハムカツにソースがたっぷりかかっている普通のもの。

そうです、昔食べた懐かしの味。幼いころ、親に連れられ飲み屋さんにいったとき、唐揚げかハムカツ、どちらかはかならず食べていましたが、あのときの懐かしの味です。

スライスレモンをしぼってすっきり味にすれば、飽きることなく最後まで美味しく食べられます。

あ、瓶ビールもう一本いっておく？

大将一人で10人入れるカウンターを一人で回されています。
時々、店内にぶら下がるマイクを使って外に向けて「はい、いらっしゃーい」と声をかけています。

マイクパフォーマンスのある大衆酒場。不思議~。
お客さんが帰るときも「ありがとーございましたー。気をつけてねー」と外に向かってマイクでお見送り。

客層は池袋らしくあらゆるタイプがひっきりなしに入ってはいっぱい飲んで帰っていきます。長居している常連さんはもうベロベロ。大丈夫？

強面だけど本当はとても優しい大将。
昭和から何も作り替えていない店内は燻されて琥珀色に染まっています。こういう空間、好きな人にはたまりませんよね。

ごちそうさま。また来ますね。

（取材・文・撮影／塩見なゆ）

豊田屋
03-3985-8135
東京都豊島区西池袋1-24-6
16:00～23:30（不定休）
予算1,500円

大きな地図で見る